記事LP(記事型ランディングページ)は、読み物のような体裁でユーザーの興味を引き、自然な流れで商品・サービスの購入や申し込みへ導く広告用のページです。広告色を抑えて読み進めてもらえる一方、「読み物のように見せる」からこそステマ規制や景品表示法、薬機法といった法規制に触れやすいという、他のLPにはない注意点を抱えています。

この記事では、記事LPの定義と通常LP・スワイプ型LPとの違いから、売れる基本構成、作り方の手順、CVRを上げるコツ、そして担当者がつまずきやすい法規制の実務チェックリストまでを、Web担当者・LP発注を検討中の事業主向けにまとめました。

この記事でわかること
  • 記事LPの定義と、通常LP・スワイプ型LP・記事広告との違い
  • 売れる記事LPの基本構成と作り方5ステップ、CVRを上げるコツ
  • ステマ規制・景表法・薬機法で違反しやすいポイントと実務チェックリスト、記事LPとスワイプ型LPの使い分け
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記事LPとは?通常のLP・記事広告との違い

マケ子

記事LPは読み物風に見せて自然にCVへ導く広告ページ。売り込み感を抑えられるのが強みです!

記事LP(記事型LP/記事型ランディングページ)とは、コラムやニュース記事のような体裁で情報を提供しながら、読み進めるうちに商品・サービスへの興味を高め、最終的にコンバージョン(CV:購入・申し込み・問い合わせなどの成果)へ導く広告用のページです。SNS広告やディスプレイ広告から遷移させる「受け皿」として使われることが多く、いきなり売り込む通常のLPと違い、「まず読ませてから売る」という設計思想を持つのが最大の特徴です。

たとえば健康食品の広告では、「40代から急に疲れが抜けなくなった理由」といった悩みへの共感から入り、原因の解説、解決策の提示という記事の流れの中で自然に商品を紹介します。美容サービスなら「なぜ多くの人が自己流ケアで失敗するのか」という切り口から入り、専門的な解説を通じて信頼を得たうえでサービスへ誘導します。この「読ませてから売る」構造が、警戒心の強い潜在層にも訴求できる理由です。

記事LPの定義

記事LPを一言で定義すると、「記事コンテンツの体裁を取りながら、読者を特定のアクションへ誘導する広告ページ」です。通常のコラム記事が情報提供や検索流入の獲得を主目的とするのに対し、記事LPはあくまで広告であり、ページ末尾のCTA(Call to Action:行動喚起)でCVを獲得することがゴールになります。見た目は記事、役割は広告——この二面性が記事LPの本質です。

通常LP(縦長LP)との違い

一般的な縦長のLPは、ファーストビューで結論やベネフィットを大きく打ち出し、実績・機能・料金・お客様の声を畳みかけて「今すぐ申し込ませる」構成が主流です。すでに商品を認知している顕在層や、比較検討段階のユーザーに強い形式といえます。

一方の記事LPは、まだ課題を明確に自覚していない潜在層に「気づき」を与え、じっくり読ませながら購買意欲を育てるのが得意です。両者の違いを整理すると次のとおりです。

比較項目記事LP通常LP(縦長LP)
見た目記事・コラム風の読み物広告然としたセールスページ
主なターゲット潜在層(課題を自覚していない層)顕在層(商品を認知・検討中の層)
訴求の入り方共感・問題提起から徐々に結論・ベネフィットを先に提示
CTAの位置記事を読み進めた後半に配置ファーストビュー含め複数箇所
得意な役割潜在層の意欲を育てて送客顕在層を即決CVへ

多くの場合、記事LPは「潜在層を温める前段」、通常LPは「温まった層を刈り取る本命ページ」として、広告からの2段構えで併用されます。

記事広告・ネイティブ広告との違い

記事LPと混同されやすいのが「記事広告(タイアップ広告)」と「ネイティブ広告」です。記事広告は、メディア社が自社の媒体上で企業とタイアップして制作・掲載する記事で、その媒体の読者に届けることが前提です。ネイティブ広告は、媒体のコンテンツに自然に溶け込む形式の広告全般を指す広い概念です。

これに対し記事LPは、広告主自身が自社ドメインなどに用意し、広告からの流入を受け止めるページを指すのが一般的です。ただし、いずれの形式でも「広告であることを隠して読ませてはいけない」という点は共通しており、後述の法規制セクションで詳しく扱います。

記事LPが向いている商材・使われる場面(メリットと注意点)

マケ子

記事LPは潜在層向けの高単価・説明が必要な商材に強い。ただし制作コストと審査には注意です!

記事LPは万能ではなく、得意な商材と不得意な商材がはっきり分かれます。ここでは記事LPのメリット、向いている商材・向かない商材、そして導入前に押さえておきたい注意点を整理します。

記事LPのメリット

記事LPを活用する主なメリットは次の3点です。

  • 潜在層へアプローチできる:課題を自覚していないユーザーにも、共感や気づきを起点に興味を持たせられます。通常LPでは離脱してしまう「まだ買う気のない層」を育てられるのが最大の強みです。
  • 売り込み感を抑えて信頼を得られる:いきなりの売り込みではなく、情報提供を通じて価値を伝えるため、警戒心を下げながら納得感を積み上げられます。結果として、CVした後の顧客の質(LTVや継続率)が高まりやすい傾向があります。
  • 商材の背景や必要性を丁寧に伝えられる:なぜその商品が必要なのか、他とどう違うのかを、ストーリーの中で無理なく説明できます。機能や成分の理解が購入の前提になる商材で特に効果を発揮します。

向いている商材・向かない商材

記事LPが向く商材と向かない商材を、判断の目安として表にまとめます。

分類具体例理由
向いている商材健康食品・化粧品・サプリ、美容医療、金融・保険、学習/資格サービス、D2C単品通販購入前に「理解・納得」が必要で、潜在層を教育する余地が大きい
向かない商材認知度が高い定番品、価格だけで選ばれる商材、即時性が最優先のサービスすでに顕在層が中心で、長い読み物より即決型の通常LPが効率的

デメリット・注意点

一方で、記事LPには次のような注意点があります。

  • 制作コストと工数がかかる:ストーリー設計とライティングの比重が大きく、通常LPよりも企画・執筆に時間を要します。成果を出すには構成力のあるライターやディレクターの関与が欠かせません。
  • 広告審査・法規制のハードルが高い:健康食品や化粧品を扱う記事LPは、媒体の広告審査で差し戻されやすく、薬機法・景表法・ステマ規制の観点で表現に細心の注意が必要です。ここを軽視すると、掲載停止や行政指導のリスクにつながります。
  • 「読ませる」設計を誤ると途中離脱する:冒頭で興味を引けないと、記事である分だけ長く感じられて離脱されます。ファーストビューとリード文の設計が成否を分けます。

記事LPの基本構成(売れる構成テンプレート)

マケ子

「問題提起→共感→原因→解決→後押し→CTA」の順に情報設計するのが売れる記事LPの型です!

記事LPには、多くの成功事例に共通する「売れる構成の型」があります。読者の心理の動きに沿って情報を並べることで、無理なくCTAまで導く設計です。ここでは4つのパートに分けて解説します。

売れる構成テンプレート

導入(問題提起・共感)

記事LPの冒頭は、ターゲットが抱える悩みや不満を言語化し、「これは自分のことだ」と感じてもらう問題提起・共感パートです。「毎朝の肌のくすみ、年齢のせいだと諦めていませんか」のように、読者の状況を具体的に描写することで、続きを読む動機をつくります。ここで読者の心をつかめるかどうかが、その先の完読率を大きく左右します。

本文(課題→原因→解決)

導入で興味を引いたら、本文で「課題→原因→解決」の順に論理を展開します。読者が抱える課題を掘り下げ、その原因を分かりやすく解説し、解決策として商品・サービスを位置づけるという流れです。ここで大切なのは、いきなり商品を売り込まず、まず「なぜその悩みが起きるのか」という原因の理解を提供することです。原因への納得があってはじめて、解決策としての商品が説得力を持ちます。

CTA前の後押し(実績・口コミの正しい使い方)

解決策を提示したら、CTAの直前で「本当に効果があるのか」という最後の不安を取り除く後押しパートを置きます。導入実績、利用者数、専門家の推薦、利用者の声などが代表的です。

ただし、この後押しパートは法規制の観点で最も事故が起きやすい場所でもあります。利用者の声(口コミ・体験談)を事業者が用意・依頼して掲載する場合は「広告」であることの明示が必要になり、効果・効能を断定する体験談は薬機法に触れるおそれがあります。実績や口コミの正しい使い方は、後述の法規制セクションで実務チェックリストとして詳しく解説します。

情報設計の順番

売れる記事LPは、パーツを美しく並べる前に「読者がどの順番で納得していくか」という情報設計が徹底されています。読者は「気づき(問題提起)→納得(原因の理解)→安心(解決策と信頼の裏づけ)→行動(CTA)」という心理段階を踏みます。この順番を崩して、共感の前に商品を出したり、原因の説明を飛ばして効果だけを強調したりすると、途端に「売り込み」に見えて離脱されます。順番こそが記事LPの設計の核心です。

記事LPの作り方【手順】

マケ子

記事LPは「①訴求設計→②構成→③ライティング→④デザイン→⑤計測・改善」の5ステップで作ります!

記事LPの作り方5ステップ

記事LPの制作は、大きく5つのステップで進めます。行き当たりばったりで書き始めるのではなく、誰に・何を・どの順番で伝えるかを固めてから手を動かすことが、成果につながる記事LPの鉄則です。

①ターゲット・訴求設計

最初に、「誰に届けるか(ターゲット)」と「何を軸に訴求するか(訴求軸)」を明確にします。同じ化粧品でも、「時短でケアしたい忙しい30代」と「本格的なエイジングケアを求める50代」では刺さる訴求がまったく異なります。ターゲットの悩み・検索の背景・購買のハードルを言語化し、そこに対して1つの強い訴求軸を定めることが出発点です。訴求軸が複数に散ると、記事全体のメッセージがぼやけてCVRが下がります。

②構成作成

訴求軸が決まったら、前章の「導入→本文→後押し→CTA」の型に沿って構成(見出しと各パートの要点)を作ります。この段階で、どの見出しで何を語り、どこで読者のどんな不安を解消するかを設計します。構成の段階で法規制のリスク(効果効能の断定、体験談の扱いなど)も洗い出しておくと、後の修正工数を大幅に減らせます。

③ライティング

構成に沿って本文を執筆します。記事LPのライティングでは、読者の心理段階に寄り添い、専門用語をかみ砕き、一文を短くしてリズムよく読ませることが重要です。事実と意見を明確に分け、根拠のない効果の断定や誇大な表現は避けます。ここで表現の適法性を意識しながら書くことが、後の広告審査をスムーズに通す近道になります。

④デザイン

原稿ができたら、読みやすさを高めるデザインを施します。適切な改行・小見出し・図解・画像の配置で、長い記事でも視覚的に読み進められるようにします。CTAボタンは目立つ色・十分なサイズで配置し、後押しパートの直後など「心が動いた瞬間」に置くのが定石です。スマートフォンでの閲覧が大半を占めるため、モバイルでの見え方を最優先で確認します。

⑤計測・改善(A/Bテスト)

公開して終わりではなく、計測と改善が記事LP運用の本番です。ファーストビューの離脱率、完読率、CTAのクリック率、CVRなどを計測し、仮説を立てて改善します。ファーストビューの見出し、CTAの文言、後押しパートの内容などをA/Bテストで比較検証し、勝ちパターンを積み上げていきます。1回で完成させようとせず、データに基づいて磨き込む姿勢が成果を分けます。

私たちGMOトライハッチのLP制作・改善支援の現場でも、公開直後の初稿がそのまま最高成果を出すケースはほとんどありません。ファーストビューとCTA周りを中心にA/Bテストを重ねることで、CVRが段階的に伸びていくのが実態です。

CVRを上げる記事LPのコツ

マケ子

CVRの鍵はファーストビュー・見出し・CTA導線・離脱対策の4つ。小さな改善の積み重ねが効きます!

構成と作り方の基本を押さえたうえで、CVR(コンバージョン率)をさらに高めるための実践的なコツを4つの観点で解説します。

ファーストビュー

ファーストビューは、記事LPを開いた読者が「読むか離脱するか」を数秒で判断する最重要エリアです。ターゲットの悩みをズバリ言い当てるキャッチコピーと、続きを読みたくなる引き(ベネフィットの予感)を配置します。「これは自分向けの記事だ」と一瞬で伝わることが、完読率、ひいてはCVRの土台になります。

見出し・リード

記事LPは長くなりがちなため、見出しとリード(各パートの導入文)の質が完読率を左右します。見出しだけを拾い読みしても話の流れが伝わるように設計し、各パートの冒頭で「このパートで何が分かるか」を予告します。読者は常に「読み続ける価値があるか」を判断しているため、要所で先の期待感を持たせることが離脱防止につながります。

導線・CTA配置

CTA(申し込みボタンなど)は、読者の意欲が最も高まる後押しパートの直後を主軸に配置します。長い記事LPでは、中盤にも軽めのCTAを置き、意欲が高まったタイミングを逃さない設計が有効です。CTAの文言は「申し込む」だけでなく、「まずは無料で試してみる」のようにハードルを下げる表現にすると反応が高まります。CTAボタンのデザイン・文言の作り込みは、それだけでCVRを大きく動かす要素です。

離脱対策

読者がどこで離脱しているかを把握し、その原因を潰していくのが離脱対策です。ファーストビューでの離脱が多ければキャッチコピーを、中盤での離脱が多ければ本文の冗長さや原因説明の分かりにくさを疑います。ヒートマップツールやスクロール計測で「読まれていない箇所・熟読されている箇所」を可視化し、データに基づいて改善するのが近道です。

ポイント

CVR改善で絶対にやってはいけないのが、意図的に離脱を困難にするダークパターン(例:閉じるボタンを分かりにくくする、しつこいポップアップで引き止める)です。短期的にCVが上がっても、ユーザーの不信を招き、景品表示法などの法的リスクも伴います。信頼を積み上げる設計こそが、長期的なCVRとブランド価値を守ります。

記事LPで注意すべき法規制と違反しやすいポイント

マケ子

記事LPはステマ規制・景表法・薬機法の3つに触れやすい形式。広告明示と表現チェックが必須です!

違反しやすいポイント

記事LPは「記事のように見せる」形式であるがゆえに、他のLPよりも法規制に触れやすいという構造的なリスクを抱えています。特に注意すべきは、ステマ規制・景品表示法(景表法)・薬機法の3つです。ここでは、それぞれの規制で違反しやすいポイントと対策を、実務チェックリストとしてまとめます。

なお、本セクションは一次情報(消費者庁の公表資料など)を基準に記述していますが、個別の表現が法に触れるかどうかの最終判断は、商材・文脈によって変わります。重要な判断は、必ず消費者庁の最新情報および弁護士・薬事の専門家に確認してください。本記事は法的助言を提供するものではありません。

ステマ規制(2023年10月施行・景表法の指定告示)— 「広告」表記の明示義務

ステルスマーケティング規制(ステマ規制)は、景品表示法の指定告示として2023年(令和5年)10月1日に施行されました。消費者庁によれば、規制の対象となるのは「一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示」、つまり広告であるにもかかわらず広告であることを隠す表示です(消費者庁「ステルスマーケティングは景品表示法違反となります」)。

重要なのは、規制対象者が「商品・サービスを供給する事業者(広告主)」である点です。企業から依頼を受けたインフルエンサーなどの第三者ではなく、広告主自身が責任を問われます。記事LPは事業者が用意する広告ページそのものであるため、まさにこの規制の中心に位置します。

記事LPで違反しやすいポイントと対策

  • 記事風の体裁で広告であることが分かりにくい → ページの目立つ位置に「広告」「PR」「プロモーション」などの表記を明示する。小さく末尾に置くだけでは、消費者が判別できないと判断されるおそれがあります。
  • 利用者の声・口コミを事業者が依頼・作成しているのに、あたかも自然発生した第三者の意見のように見せている → 事業者の関与がある表示は「事業者の表示」として明示が必要です。
  • アフィリエイト経由の記事LPで広告表記が欠けている → アフィリエイト広告も事業者の表示に該当し得るため、表記義務を満たすかを確認します。個別のアフィリエイト形態の該当性は、消費者庁の最新の運用基準や専門家にご確認ください。

景表法 — 優良誤認・打消し表示

景品表示法は、実際よりも著しく優良・有利であると誤認させる表示を禁止しています。実際よりも品質・性能が優れていると見せるのが「優良誤認表示」、価格・取引条件が有利だと見せるのが「有利誤認表示」です。記事LPは訴求を強めたい場面が多く、この2つに触れやすい形式です。

また、強調表示(大きく打ち出す訴求)に対して、その例外や条件を小さな注釈で補う「打消し表示」の扱いにも注意が必要です。消費者庁は、打消し表示が強調表示と一体として適切に認識されるよう、視認性(文字の大きさ・強調表示との近接性など)を確保すべきとの考え方を示しています。強調表示だけが目に入り、条件を示す打消し表示が読者に届かなければ、全体として誤認を招くおそれがあります。

記事LPで違反しやすいポイントと対策

  • 「効果には個人差があります」等の打消し表示が、強調コピーに比べて極端に小さい・離れた場所にある → 強調表示のすぐ近くに、一般消費者が無理なく認識できる大きさ・配置で記載する(強調表示だけが目立ち注釈が埋もれる状態を避ける)
  • 「業界No.1」「最大級」などの最大級表示に客観的な根拠がない → 調査時点・調査主体・調査範囲を明示できる客観的根拠を用意する。根拠なき No.1表示は優良誤認のリスクが高い表現です。
  • 「通常価格○○円→今だけ○○円」の二重価格で、通常価格の販売実績が伴わない → 有利誤認のおそれがあるため、価格表示の根拠を確認します。二重価格・最大級表示の個別の該当性は、消費者庁の最新の運用基準や専門家にご確認ください。

薬機法 — 効果効能・体験談表現の制限

薬機法(医薬品医療機器等法)は、化粧品・健康食品・医薬部外品などの効果・効能について、認められた範囲を超える表現を禁じています。記事LPは商品の良さを丁寧に語る形式のため、つい効果を断定的に書いてしまい、薬機法に触れるおそれが生じやすい領域です。

特に体験談は要注意です。「これを飲んで持病が治った」「シミが消えた」といった、医薬品的な効果効能を暗示する体験談表現は、化粧品・健康食品では認められた範囲を超えるおそれがあります。

記事LPで違反しやすいポイントと対策

  • 化粧品・健康食品で医薬品的な効果(治る・治癒・改善するなど)を断定している → 化粧品・食品として認められた表現の範囲内に収める。健康食品は原則として身体の構造・機能への効果を標ぼうできません(機能性表示食品・特定保健用食品など、届出・許可のある制度を除く)。
  • 利用者の体験談で効果効能を暗示している → 体験談であっても、全体として認められない効果を訴求すれば規制対象になり得ます。効果を保証・断定する体験談表現を避ける
  • ビフォーアフター画像で誤認を招いている → 化粧品等の広告表現には制限があります。個別商材の該当区分(化粧品/医薬部外品/健康食品)と表現可否は、薬事の専門家にご確認ください。

実務チェックリスト(違反回避のセルフチェック)

記事LPを公開・入稿する前に、最低限これだけは確認したいセルフチェックリストです。1つでも「いいえ」があれば、公開前に見直してください。

  • □ ページの目立つ位置に「広告」「PR」などの表記があり、広告であることが一目で分かるか(ステマ規制)
  • □ 事業者が用意・依頼した体験談・口コミに、広告であることの明示があるか(ステマ規制)
  • □ 打消し表示(※注釈)が、強調表示と同等に視認できる大きさ・位置にあるか(景表法)
  • □ 「No.1」「最大級」などの表示に、明示できる客観的根拠があるか(景表法)
  • □ 化粧品・健康食品で、認められた範囲を超える効果効能を断定していないか(薬機法)
  • □ 効果を保証・断定するような体験談表現になっていないか(薬機法)
  • □ アフィリエイト経由の記事LPでも、広告表記の義務を満たしているか(ステマ規制)

なお、サクラレビューややらせ評価の掲載、実績の誇大表示は、ステマ規制・景表法に明確に違反する手法であり、絶対に用いてはいけません。短期的な数字のためにこれらに手を出すことは、行政指導・課徴金・ブランド毀損という取り返しのつかないリスクを招きます。

記事LPとスワイプ型LPの使い分け

マケ子

じっくり説得なら記事LP、直感的に体験させるならスワイプ型LP。商材と検討期間で選び分けます!

記事LPとスワイプLP

LPの形式は記事LPだけではありません。近年、スマートフォンでの閲覧に最適化された「スワイプ型LP」が急速に普及しており、記事LPとどちらを選ぶべきか迷う担当者が増えています。両者は得意領域が異なるため、商材とターゲットに応じて使い分けるのが正解です。

スワイプ型LPの定義や仕組みそのものについては、専用の解説記事にまとめています。

記事LPが適するケース

記事LPが適するのは、購入前に「理解と納得」が必要な商材です。情報量が多く、論理的・網羅的に説得したい場合、中〜高価格帯でじっくり比較検討してほしい場合、検討期間が長い商材(保険・不動産・高額な自己投資・専門サービスなど)では、読み物としてじっくり読ませられる記事LPが力を発揮します。潜在層を教育し、購買意欲を段階的に育てたいときにも記事LPが向きます。

スワイプ型LPが適するケース

一方スワイプ型LPは、1画面1メッセージで直感的・感情的に訴求し、テンポよく体験させることに強みがあります。情報量を絞って直感的に伝えたい場合、低〜中価格帯で即決を促したい場合、検討期間が短い商材(美容室・飲食店・セミナー・体験予約など)では、SNS世代の離脱を抑えやすいスワイプ型LPが向きます。この使い分けの考え方は、スワイプ型LPの事例記事でも解説している方針と一致しています。

使い分け早見表

記事LPとスワイプ型LP、そして通常の縦長LPの使い分けを早見表に整理します。

比較項目記事LPスワイプ型LP通常LP(縦長)
訴求スタイル読ませて説得体験させて直感訴求一覧で網羅・即決
情報量多い絞る(1画面1メッセージ)多い
向く価格帯中〜高価格帯低〜中価格帯幅広い
検討期間長い短い中程度
向く商材例保険・不動産・健康食品・学習美容・飲食・セミナー・体験予約EC・BtoB・不動産
主なターゲット潜在層(教育が必要)潜在〜準顕在層(即決寄り)顕在層

併用パターン

記事LPとスワイプ型LPは、どちらか一方を選ぶだけでなく併用も有効です。たとえば、SNS広告からまずスワイプ型LPで直感的に興味を引き、より詳しく知りたい層を記事LPへ送客して深く納得させる、という2段構えが考えられます。逆に、記事LPで教育した潜在層を、最終CVは操作性の高いスワイプ型LPで刈り取る設計もあります。商材の検討フローに合わせて、複数形式を組み合わせるのが上級者の使い方です。

スワイプ型LPの作り方は、ノーコードでの制作手順を別記事で詳しく解説しています。

記事LPの成功事例と制作の進め方

マケ子

成果が出る記事LPには共通点あり。内製と外注は「構成力とスピード」で判断しましょう!

最後に、成果が出る記事LPの共通点と、内製・外注の判断軸を整理します。個別の業種別事例や勝ちパターンの詳細は、下記の記事で詳しく解説しています。

成果が出る記事LPの共通点

多くの記事LPを見てきた経験から、成果が出るページには次の共通点があります。第一に、ターゲットと訴求軸が1つに絞り込まれていること。第二に、「気づき→納得→安心→行動」の心理段階に沿った情報設計が徹底されていること。第三に、公開後もA/Bテストで継続的に改善されていること。そして第四に、法規制を守りながらも、読者の不安を的確に解消する誠実な後押しができていることです。逆に言えば、この4点を外した記事LPは、どれだけ見た目が整っていても成果につながりにくいのが実情です。

内製と外注の判断

記事LPを内製するか外注するかは、「構成力・ライティング力があるか」「改善に回すスピードと工数を確保できるか」で判断します。社内に構成設計とライティングのノウハウがあり、A/Bテストを継続できる体制があれば内製も可能です。一方、法規制のチェックや成果につながる構成設計に不安がある場合、あるいはスピードを優先したい場合は、実績のある制作会社への外注が安全です。

私たちGMOトライハッチでは、LP制作からCVR改善、スワイプ型LPツール「SwipeKit byGMO」の提供まで、記事LP・各種LPの成果最大化を一貫して支援しています。構成設計の段階から法規制のリスクを洗い出し、公開後の改善まで伴走できるのが強みです。

まとめ

マケ子

記事LPは「読ませて売る」形式。売れる構成・改善・法規制対策の3点を押さえれば成果につながります!

記事LP(記事型LP)は、記事の体裁で潜在層を教育し、自然な流れでCVへ導く広告用のページです。売れる記事LPをつくる鍵は、「導入→本文→後押し→CTA」という情報設計、公開後のA/Bテストによる継続改善、そしてステマ規制・景表法・薬機法をふまえた表現チェックの3点にあります。

商材によっては、直感的に訴求できるスワイプ型LPとの使い分けや併用も効果的です。自社の商材が「じっくり説得型」か「直感体験型」かを見極め、最適な形式を選んでください。記事LPの制作や、スワイプ型LPとの使い分けに迷ったら、実績のあるパートナーに相談することが、遠回りのようで最短ルートになります。

本記事のまとめ
  • 記事LPは記事風の体裁で潜在層を教育し、CTAでCVを獲得する広告ページ。通常LP・スワイプ型LP・記事広告とは役割が異なる
  • 売れる型は「導入→本文(課題→原因→解決)→後押し→CTA」。作り方は訴求設計→構成→ライティング→デザイン→計測・改善の5ステップ
  • 記事LPはステマ規制・景表法・薬機法に触れやすい。広告明示・打消し表示・効果効能の表現をチェックリストで確認する。じっくり説得なら記事LP、直感体験ならスワイプ型LPと使い分ける
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Q
記事LPと通常LPの違いは何ですか?
A
マケ子

記事LPは記事・コラム風の読み物として潜在層を教育し、読み進めた後半でCTAへ導く広告ページです。

一方の通常LP(縦長LP)は、ファーストビューから結論やベネフィットを打ち出し、商品を認知・検討中の顕在層を即決CVへ導く形式です。潜在層を温める記事LPと、顕在層を刈り取る通常LPは、広告からの2段構えで併用されることも多くあります。

Q
記事LPは薬機法やステマ規制に触れますか?
A
マケ子

記事LPは「記事のように見せる」形式のため、他のLPより法規制に触れやすい形式です。

広告であることを明示しないとステマ規制(2023年10月施行)に、効果効能を断定すると薬機法に、根拠なき最大級表示や不十分な打消し表示は景表法に触れるおそれがあります。「広告」表記の明示、効果効能の表現制限、打消し表示の視認性を必ず確認し、重要な判断は消費者庁の最新情報や専門家に相談してください。

Q
記事LPとスワイプ型LPはどちらを選ぶべきですか?
A
マケ子

商材と検討期間で選び分けます。情報量が多く論理的・網羅的に説得したい、中〜高価格帯でじっくり比較検討してほしい、検討期間が長い商材(保険・不動産・高額な自己投資など)は記事LPが向きます。

情報量を絞って直感的・感情的に訴求したい、低〜中価格帯で即決を促したい、検討期間が短い商材(美容室・飲食店・セミナーなど)はスワイプ型LPが向きます。両者は併用も可能です。

Q
記事LPの制作費用の目安はどのくらいですか?
A
マケ子

構成設計とライティングの比重が大きいため、通常LPより費用がかかる傾向があります。

ただし、ライターやデザイナーの体制、修正回数、法規制チェックの範囲によって幅があります。まずは資料で制作の進め方をご確認ください。