CTA文言とは、「資料請求する」「無料で試す」といった、Webサイトの訪問者に行動を促すボタンのラベルや周辺の言葉を指します。同じデザインのボタンでも、ラベルの言葉を「送信」から「無料で資料を受け取る」に変えるだけで、クリック率やコンバージョン(CV/成果)が変わることは、多くのA/Bテストで確認されています。
「ランディングページ(LP)改善を任されたが、ボタンに何と書けば押されるのか分からない」「例文を探しても各記事に2〜3個しか載っておらず、自社のシーンに合うものが見つからない」——こうした悩みを持つWeb担当者・マーケターに向けて、この記事では資料請求・購入・問い合わせ・無料トライアル・予約・メルマガ登録の6シーン別に、そのまま使えるCTAボタン文言とマイクロコピーの例文を大量に掲載します。心理効果別の言い換え、NG→改善のBefore-After、スワイプ型LPの段階CTA文言、そして景品表示法・ステマ規制を踏まえた「使ってよい言葉/NGな言葉」の線引きまで、言葉選びに絞って実務目線で解説します。
- CTA文言とマイクロコピーの違いと、言葉ひとつでクリック率が変わる理由(Know入口の基礎)
- 6シーン別にコピペで使えるCTAボタン文言・マイクロコピーの例文と、NG→改善のBefore-After
- 心理効果別の言い換えテクニックと、景表法・ステマ規制でやってはいけない文言の線引き
CTA文言・マイクロコピーとは|言葉が成果を分ける理由

CTA文言はボタンのラベル、マイクロコピーはその周りの補足文。言葉ひとつでクリック率が動くんです!

CTA文言とは、CTA(Call to Action:行動喚起)ボタンに表示するラベルの言葉のことです。一方、マイクロコピーとは、そのボタンの上・下・フォーム周辺に添える短い補足文を指します。両者は役割が異なるため、まず違いを整理しておきましょう。
- CTA文言(ボタンのラベル):クリックする対象そのものに書く言葉。「無料で資料を受け取る」「30日間の無料トライアルを始める」など、押した先で何が起きるかを伝えます。
- マイクロコピー(ボタン周辺の補足文):ボタンを押す直前の不安(「お金がかかるのでは」「面倒では」)を先回りして解消する短い一文。「入力は30秒で完了」「登録は無料。いつでも解約できます」などが典型です。
CTAボタンの色・サイズ・形・配置といったデザイン面の設計は奥が深いテーマのため、この記事では言葉(文言)に絞って解説します。ボタンのデザインや配置の原則は、CTAボタン完全ガイドで解説しています。
なぜ言葉ひとつでクリック率が変わるのか
言葉が成果を分けるのは、CTAボタンが「読者が行動するかどうかを最後に判断する接点」だからです。ボタンにたどり着いた読者は、押す寸前に「これを押すと何が起きるのか」「損をしないか」を無意識に確認しています。ここで言葉が曖昧だと、読者は「よく分からないから、やめておこう」と離脱します。
具体的な例で考えてみましょう。あるBtoBサービスのLPで、ボタンのラベルを「送信」から「無料で資料をダウンロードする」に変えると、読者は「無料であること」「得られるもの(資料)」が一目で分かり、クリックへの不安が下がります。また、ボタンの下に「1分で入力完了・しつこい営業はありません」というマイクロコピーを添えると、「登録したら電話がかかってくるのでは」という不安が消え、行動のハードルがさらに下がります。このように、デザインを変えなくても言葉だけで成果が動くため、LP改善では真っ先に見直したい要素です。
マイクロコピーの効果を示すデータ(出典明記)
マイクロコピーの効果については、専門書や専門サイトが具体的な数値を挙げています。ただし、いずれも特定条件下の事例値であるため、出典と前提を添えて参考値として扱ってください。
- 書籍『Webコピーライティングの新常識 ザ・マイクロコピー』(山本琢磨 著・秀和システム) では、ボタン周辺やフォームまわりの言葉を改善する手法が体系化されており、実践事例としてサプリ通販サイトの成約率が短期間で改善した例などが紹介されています(具体的な改善率は書籍記載の事例値。書籍の主張であり同様の効果を保証するものではありません)。
- マイクロコピー専門サイト「microcopy.org」 は、ボタンの言葉を「今すぐ購入する」から「予約注文する」に変えてCVRが向上した事例など、多数のA/Bテスト結果を公開しています(同サイト掲載の自社集計値です)。
数値の大小そのものより重要なのは、「言葉の設計は、デザイン変更より低コストで試せて、A/Bテストで効果を検証しやすい改善ポイントである」という点です。この記事の後半では、その言葉を作るための例文と原則を具体的に示していきます。
クリック率を上げるCTA文言の5原則

ベネフィット・具体的な動詞・自分ごと化・ハードル低下・適度な緊急性。この5原則で言葉を設計するんです!
コピペできる例文集に入る前に、「なぜその言葉が効くのか」を理解しておくと、自社のシーンに合わせて自在に応用できます。クリック率を上げるCTA文言には、共通する5つの設計原則があります。それぞれにBefore-After(凡例文→改善文)を添えます。
原則1:ベネフィット(得られる価値)を伝える
ボタンには「押した先で何が得られるか」を書きます。「申し込む」だけでは読者にとっての得が伝わりません。
- Before:`申し込む`
- After:`無料で見積もりを受け取る`
「見積もりが」「無料で」「手に入る」という価値が明確になり、クリックの動機が生まれます。
原則2:具体的な動詞で行動を明示する
「送信」「登録」のような抽象語ではなく、読者が取る行動を具体的な動詞で示します。何が起きるかが分かると、クリック後の不安が減ります。
- Before:`送信`
- After:`資料をダウンロードする`
「ダウンロードする」という具体的な動作を示すことで、読者は結果を予測できます。
原則3:一人称で「自分ごと化」する
ボタンの言葉を読者の視点(一人称)に置き換えると、当事者意識が高まります。海外のA/Bテストでも、二人称より一人称のほうがクリック率が高かった事例が知られていますが、日本語のLPでも「〜する」で読者の行動として言い切る形が有効です。
- Before:`あなたの資料請求はこちら`
- After:`無料で資料を受け取る`
主語を読者側に寄せ、読者が「自分が行う行動」として認識できる言い回しにします。
原則4:心理的ハードルを下げる
「お金がかかるのでは」「時間がかかるのでは」「後で断りにくいのでは」という不安を、言葉で先回りして解消します。ボタンのラベルとマイクロコピーの両方で表現できます。
- Before:`会員登録する`
- After:`30秒で登録完了(クレジットカード不要)`
「30秒」「カード不要」という言葉が、時間と金銭の不安を同時に下げます。
原則5:緊急性・希少性を「事実の範囲で」添える
「今だけ」「先着◯名」といった要素は行動を後押ししますが、必ず事実に基づく範囲で使います。常時受付なのに「本日限定」と表示するような虚偽の緊急性は、景品表示法に抵触するおそれがあり、信頼も損ないます(詳細は後半の景表法セクションで解説します)。
- Before:`お申し込みはこちら`
- After(事実に基づく場合のみ):`8月末までの申込で初月無料`
キャンペーンの期限が実際に存在する場合に限り、その事実を言葉にします。
【シーン別】CTAボタン文言の例文集

資料請求・購入・問い合わせ・無料トライアル・予約・メルマガ登録の6シーン。コピペで使える例文を一挙掲載!
ここからは、この記事の主役であるシーン別の例文集です。資料請求・購入/申込・問い合わせ/相談・無料トライアル/体験・予約・メルマガ/会員登録の6シーンについて、「そのまま使える例文」と「NG→改善例」を掲載します。掲載する例文はすべて、一般的なコピーライティングの原則に基づいてGMOトライハッチ株式会社が作成したものです(他社LP・他社記事からの文言転載はありません)。自社の商材・トーンに合わせて語尾や固有名詞を調整してお使いください。

資料請求のCTA文言
資料請求は検討度がまだ浅い読者が多いため、「無料」「手軽さ」を前面に出し、ハードルを下げるのが基本です。
そのまま使える例文
- 無料で資料をダウンロードする
- 3分でわかる資料を受け取る
- 導入事例集をダウンロード(無料)
- まずは資料で詳しく見てみる
- お役立ち資料を無料でもらう
- 料金・機能がわかる資料を請求する
NG→改善例
| NG例 | 改善例 | 改善のポイント |
|---|---|---|
| 送信 | 無料で資料をダウンロードする | 得られるもの(資料)と「無料」を明示 |
| 資料請求 | 3分でわかる資料を受け取る | 読む負担が軽いことを数字で示す |
| ダウンロード | 導入事例集をダウンロード(無料) | 何の資料かを具体化し、費用の不安を消す |
購入・申込のCTA文言
購入・申込は検討度が最も高い段階です。ベネフィットを明確にしつつ、決済への不安を下げる言葉を添えます。
そのまま使える例文
- カートに入れる
- 今すぐ購入する
- このプランで申し込む
- 30日間返品保証つきで購入する
- 初回限定価格で申し込む(事実に基づく場合のみ)
- お得なセットを注文する
NG→改善例
| NG例 | 改善例 | 改善のポイント |
|---|---|---|
| 決定 | このプランで申し込む | 何を決定するのかを具体化 |
| 購入 | 30日間返品保証つきで購入する | 「失敗したらどうしよう」の不安を保証で解消 |
| 送信する | 今すぐ購入する | 行動(購入)を具体的な動詞で明示 |
問い合わせ・相談のCTA文言
問い合わせは「営業されるのでは」「面倒では」という不安が離脱要因です。気軽さと無料であることを言葉で保証します。
そのまま使える例文
- 無料で相談してみる
- 専門スタッフに相談する
- まずは気軽に問い合わせる
- 30秒で問い合わせ完了
- オンラインで無料相談を予約する
- 疑問点を無料で質問する
NG→改善例
| NG例 | 改善例 | 改善のポイント |
|---|---|---|
| 問い合わせ | まずは気軽に問い合わせる | 「気軽に」で心理的ハードルを下げる |
| 送信 | 30秒で問い合わせ完了 | 所要時間を示し「面倒」の不安を消す |
| 相談する | 専門スタッフに相談する | 誰に相談できるかを明示し安心感を出す |
無料トライアル・体験のCTA文言
無料トライアルは「無料」「すぐ始められる」「解約が簡単」の3点を言葉で示すと、行動につながりやすくなります。
そのまま使える例文
- 30日間無料で試してみる
- 今すぐ無料で始める
- クレジットカード不要で試す
- 無料トライアルを開始する
- まずは無料プランから始める
- 14日間の無料体験を申し込む
NG→改善例
| NG例 | 改善例 | 改善のポイント |
|---|---|---|
| 登録 | クレジットカード不要で試す | 課金される不安を先回りで解消 |
| 開始 | 30日間無料で試してみる | 無料である期間を明示 |
| 申し込む | まずは無料プランから始める | 「まずは」で軽い一歩に見せる |
予約のCTA文言
予約(来店・面談・オンライン相談など)は、日時のイメージや所要時間が伝わると行動しやすくなります。
そのまま使える例文
- 空き状況を確認する
- 希望日時で予約する
- 30秒でオンライン予約
- 来店予約をする(無料)
- カレンダーから予約日を選ぶ
- 今すぐ予約枠を確保する
NG→改善例
| NG例 | 改善例 | 改善のポイント |
|---|---|---|
| 予約 | 空き状況を確認する | 予約前に「見るだけ」の軽い行動に見せる |
| 送信 | 希望日時で予約する | 何を予約するかと自分の希望を反映できる点を示す |
| 申込 | 30秒でオンライン予約 | 手軽さを時間で示す |
メルマガ・会員登録のCTA文言
メルマガ・会員登録は「登録して何が得られるか」と「解約の自由」を示すことがカギです。
そのまま使える例文
- 無料でメルマガに登録する
- 最新情報を受け取る(配信解除はいつでも可能)
- 会員限定コンテンツを見る
- 30秒で無料登録する
- お得な情報を受け取る
- ニュースレターを購読する(無料)
NG→改善例
| NG例 | 改善例 | 改善のポイント |
|---|---|---|
| 登録 | 無料でメルマガに登録する | 費用の不安を「無料」で解消 |
| 購読する | 最新情報を受け取る(配信解除はいつでも可能) | 得られる価値と解約の自由をセットで示す |
| 送信 | 会員限定コンテンツを見る | 登録後に得られるものを具体化 |
【心理効果別】マイクロコピーの例文とテクニック

不安解消・社会的証明・損失回避・具体性の4つが軸。ボタン周りの一言でクリック率がグッと変わるんです!
シーン別の例文が「ボタンに何と書くか」だとすれば、マイクロコピーは「ボタンの周りに何を添えるか」です。ここでは、行動を後押しする心理効果を4つに分け、それぞれの例文と使いどころを紹介します。掲載する例文もすべてGMOトライハッチ株式会社が原則に基づいて作成したものです。
不安解消(無料・所要時間・解約の自由)
読者がボタンを押す直前に抱く不安を、先回りして消すマイクロコピーです。最も効果が出やすく、汎用性も高い定番です。
- 登録は無料です
- 入力は30秒で完了します
- クレジットカードの登録は不要です
- しつこい営業のご連絡はいたしません
- いつでも解約できます
- ご入力いただいた情報は◯◯には使用しません
「お金・時間・後戻りのしにくさ」という3大不安に対応する言葉を、ボタンの直下に置くのが基本の使い方です。
社会的証明(導入実績・利用者の声)
「多くの人が選んでいる」という事実は、判断に迷う読者の背中を押します。ただし、実際の数字に基づく場合にのみ使います(後述のステマ規制・景表法の観点から、根拠のない「大人気」表現は避けます)。
- すでに◯◯社が導入しています
- 累計ダウンロード数◯万件を突破
- ◯◯業界の導入実績多数
- ユーザー満足度◯%(自社アンケート・◯年◯月実施)
数字を出す場合は、必ず調査主体・時期・母数を明記できる範囲で使い、誇張しないことが信頼につながります。
損失回避(今行動しないことのデメリット)
人は「得をする」より「損をしたくない」心理が強く働きます。この心理を、事実の範囲で穏やかに示すマイクロコピーです。
- キャンペーンは8月末で終了します(実際に期限がある場合のみ)
- 早期申込特典は先着◯名様まで(実際に上限がある場合のみ)
- 現在の価格は改定予定です(実際に予定がある場合のみ)
損失回避は効果が強い反面、事実に反すると景品表示法違反や信頼失墜のリスクが高い領域です。「実際にその条件が存在する場合のみ使う」を鉄則にしてください。
具体性(数字・固有名詞で信頼を高める)
「たくさん」「すぐに」といった曖昧語を、具体的な数字や固有名詞に置き換えると、言葉の信頼性が上がります。
- 3分で読める資料です(「すぐ読めます」より具体的)
- 平均お届け日数は2営業日です(「早く届きます」より具体的)
- 導入企業の◯◯様の事例を掲載(固有名詞で実在感を出す・許諾がある場合)
抽象的なほめ言葉より、検証可能な数字のほうが読者に信頼されます。
配置文脈による使い分け(ボタン上・下・フォーム周辺)
同じマイクロコピーでも、置く場所によって役割が変わります。言葉の内容と配置文脈の対応の目安は次のとおりです。なお、配置の詳細設計(余白・視線誘導など)はデザインの領域のため、CTAボタン完全ガイドをあわせてご覧ください。
| 配置場所 | 主な役割 | 例文 |
|---|---|---|
| ボタンの上 | 行動の後押し・ベネフィット提示 | 「今なら初月無料でお試しいただけます」 |
| ボタンの下 | 直前の不安解消 | 「登録は無料・いつでも解約できます」 |
| フォーム周辺(入力欄) | 入力の不安・手間の軽減 | 「メールアドレスのみでOK」「1分で完了します」 |
スワイプLPのスライド別・段階CTA文言【独自】

スワイプLPは1画面1メッセージ。スライドの進行に合わせて言葉を段階的に変えると押されやすいんです!
CTA文言の設計は、LPの形式によっても最適解が変わります。ここでは、GMOトライハッチ株式会社がスワイプ型LP制作ツール「SwipeKit(スワイプキット)」の支援で得た知見をもとに、スワイプLP特有の「段階CTA文言」を紹介します。スワイプ型LPとは、スマートフォンのSNSのように画面を1枚ずつスワイプして読み進める、1画面=1メッセージ構成のLPです。
スライドの進行に合わせて言葉を段階的に変える
スワイプLPは1スライド=1メッセージで構成されるため、CTA文言も「スライドの進行度=読者の検討度」に合わせて段階的に変えるのが有効です。序盤でいきなり「申し込む」と迫ると読者は身構えますが、検討度に合った軽い言葉から始めれば、無理なく行動へ導けます。
- 序盤のスライド:`続きを見る` / `もっと詳しく知る`(まだ検討が浅いため、負担の軽い行動を促す)
- 中盤のスライド:`資料を見る` / `事例をチェックする`(商品理解が進み、一歩踏み込んだ行動へ)
- 終盤のスライド:`無料で申し込む` / `今すぐ試してみる`(検討度が最高潮に達し、クロージングの行動を促す)
スワイプという操作自体が「1つずつ読み進める」構造のため、言葉のハードルを少しずつ上げていく段階CTAと相性が良いのが特徴です。GMOトライハッチ株式会社の支援でも、離脱の多いスライドのCTA文言を検討度に合った軽い表現へ変えることで、次のスライドへの遷移が改善した事例を確認しています。
スワイプLPそのものの仕組みや、業種別の成功パターンについては、次の記事で詳しく解説しています。
やってはいけないCTA文言|景表法・ステマ規制の線引き

使える希少性は「事実に基づく範囲」だけ。虚偽の緊急性ややらせは景表法・ステマ規制でNGなんです!

クリック率を上げたいあまり、事実に反する言葉を使うと、景品表示法(景表法)やステルスマーケティング規制(ステマ規制)に抵触するおそれがあります。ここでは「使ってよい言葉」と「やってはいけない言葉」の線引きを整理します。なお、以下は一般的な考え方の整理であり、個別の表現が違反にあたるかどうかの最終判断は、消費者庁の公表情報を確認のうえ、弁護士など専門家に相談してください。
使ってよい希少性・緊急性(事実に基づくもの)
希少性や緊急性の演出は、その条件が実際に存在するなら問題なく使えます。
- 実際に期限のあるキャンペーンでの「8月末まで」
- 在庫や定員に実際の上限がある場合の「先着◯名様」「残り◯点」
- 実際に価格改定を予定している場合の「現在の価格は◯月まで」
いずれも「実際にそうである」ことが前提です。事実を正確に伝えるぶんには、読者にとっても有益な情報になります。
やってはいけない虚偽の緊急性・誇大表現
一方、次のような言葉は、たとえ短期的にクリックを増やせても避けるべきです。
- 虚偽の緊急性:常時受付なのに毎日「本日限定」と表示する、在庫が十分あるのに「残りわずか」と表示する。消費者庁が問題視する有利誤認・優良誤認につながるおそれがあります。
- 誇大・虚偽の実績表示:根拠のない「業界No.1」「満足度100%」など。景品表示法の優良誤認表示にあたるリスクがあります。数字を出すなら、調査主体・時期・母数を示せる範囲にとどめます。
- やらせ・サクラの口コミ文言:事業者が第三者を装って書いた「大満足でした!」などのレビュー文言は、2023年10月から景品表示法上の不当表示として規制対象(ステルスマーケティング規制)になっています。利用者の声を載せる場合は、実際の顧客の声であること、事業者の依頼であればその旨を明示することが必要です。
これらは「GMOトライハッチのマーケターがクライアントに推奨するか」という基準で見ても、推奨できない手法です。読者を欺かない、事実に基づく言葉で成果を出すことが、結果として長期的な信頼とCVにつながります。
CTA文言の作り方とA/Bテストによる改善

候補を複数出して、1要素ずつA/Bテストで検証。言葉の改善は低コストで効果が見えやすいんです!
最後に、自社に最適なCTA文言を見つけるための「作り方」と「改善の回し方」を解説します。言葉の改善はデザイン変更より手軽に試せるため、A/Bテストの入口として最適です。
文言候補の出し方(5原則を掛け合わせる)
まず、この記事の前半で紹介した5原則(ベネフィット/具体的な動詞/自分ごと化/ハードル低下/事実に基づく緊急性)を、自社のシーンに掛け合わせて候補を複数出します。
たとえば無料トライアルのボタンなら、「無料で始める」(ハードル低下)、「30日間じっくり試す」(具体性)、「今すぐ使ってみる」(動詞+自分ごと化)のように、原則ごとに切り口を変えた候補を3〜5個用意します。1つに決め打ちせず、複数案を出してから比較するのがポイントです。
A/Bテストで1要素ずつ検証する
出した候補は、思い込みで決めず、A/Bテストで検証します。A/Bテストとは、文言だけを変えた2パターン(AとB)を一定期間表示し、どちらのクリック率・CVRが高いかを比較する手法です。
このとき、変える要素は必ず1つに絞ります。文言と同時にボタンの色や配置も変えてしまうと、「何が効いたのか」が分からなくなるためです。ボタンの色・サイズ・配置といったデザイン面のA/Bテストの詳細は、CTAボタン完全ガイドで解説しています。
CTA文言の改善は、LP全体のCVR改善施策の一部として取り組むと効果が高まります。ボタンの言葉だけでなく、ファーストビューの訴求やページ全体の導線と一体で見直す進め方は、次の記事で体系的に解説しています。
GMOトライハッチの文言改善支援の知見
GMOトライハッチ株式会社では、スワイプ型LP制作ツール「SwipeKit」を用いたLP改善支援の中で、CTA文言・マイクロコピーの見直しによってクリック率やCVRが改善した事例を複数確認しています。特に、曖昧な「送信」「登録」を、ベネフィットと無料であることを明示したベネフィット型の文言に変えるアプローチが成果につながっています。
※本記事で紹介する数値・事例は、特定の企業・条件下での事例値であり、同様の効果を保証するものではありません。CTA文言の改善効果は、業種・商材・ページ構成によって異なります。
よくある質問(FAQ)

ボタンの文字数・命令形・マイクロコピーの置き場所など、現場でよく迷う疑問にお答えします!
CTA文言・マイクロコピーの実務でよく寄せられる質問に、この記事の要点を整理してお答えします。
- Qボタンの文言は何文字が最適ですか?
- A

マケ子 厳密な最適文字数はありませんが、スマートフォンで折り返さずに1行で収まる長さが目安です。
「無料で資料をダウンロードする」程度(15文字前後)までなら、ベネフィットを盛り込みつつ読みやすさも保てます。長くなりすぎる場合は、押した先の価値をボタンに書き、不安解消はボタン下のマイクロコピーに分けると、どちらも読みやすくなります。
- Q「今すぐ購入」のような命令形は失礼になりませんか?
- A

マケ子 命令形そのものが失礼になるわけではなく、文脈と強度の問題です。
「今すぐ購入する」のように読者の行動を後押しする表現は一般的に使われています。ただし「今すぐ買え」のような高圧的な言い回しや、事実に反する煽り(虚偽の緊急性)は逆効果です。読者の視点で「押しても損しない」と思える言葉を選びましょう。
- Qマイクロコピーはどこに置けばいいですか?
- A

マケ子 不安解消の一言はボタンの直下に置くのが基本です。
「登録は無料・いつでも解約可能」などをボタンのすぐ下に添えると、押す直前の不安を解消できます。ボタンの上には行動を後押しするベネフィット、フォーム周辺には入力の手間を軽くする一言、という使い分けが効果的です。配置の余白や視線誘導といったデザイン面の詳細は、CTAボタン完全ガイドで解説しています。
まとめ|言葉で「押される理由」を作る

言葉ひとつでクリック率は動きます。5原則とシーン別例文を土台に、A/Bテストで磨き続けましょう!
CTA文言・マイクロコピーは、デザインを変えなくてもクリック率やCVを動かせる、低コストで効果の見えやすい改善ポイントです。「送信」「登録」といった曖昧な言葉を、押した先の価値と不安解消がセットで伝わる言葉に変えるだけで、読者は「押しても損しない」と判断しやすくなります。
この記事の要点は次のとおりです。
- CTA文言はボタンのラベル、マイクロコピーは周辺の補足文。言葉ひとつでクリック率・CVが動く
- クリック率を上げる5原則はベネフィット・具体的な動詞・自分ごと化・ハードル低下・事実に基づく緊急性
- 資料請求・購入・問い合わせ・トライアル・予約・メルマガの6シーン別に、例文をコピペで活用できる
- マイクロコピーは不安解消・社会的証明・損失回避・具体性の4軸で設計し、ボタン上下・フォーム周辺で使い分ける
- 希少性・緊急性は「事実に基づく範囲」でのみ使う。虚偽の緊急性ややらせ文言は景表法・ステマ規制でNG
- 文言候補は5原則を掛け合わせて複数出し、1要素ずつA/Bテストで検証して磨き続ける
まずは自社LPのCTAボタンを開き、「押した先の価値が伝わっているか」「不安を消す一言が添えられているか」の2点で点検してみてください。この記事のシーン別例文を土台に候補を複数用意し、A/Bテストで検証を積み重ねることが、成果への近道です。
CTA文言を含めたLP全体の改善の考え方は、資料でも詳しく解説しています。まずは資料をご覧ください。

