マケ子

LPOツールが多すぎて、どれが自社に合うのか選びきれない……

マケ子

A/Bテスト型とヒートマップ型は何が違うの?結局どれを入れればいいの?

LPO(ランディングページ最適化)ツールは20種類以上が出そろい、比較記事も「10選」「20選」と数を競う状態になっています。数が多いほど、かえって「自社はどれを選ぶべきか」が見えにくくなりがちです。

そこで本記事では、掲載数を絞る代わりに、LPOツールを「機能別の3タイプ」に整理し、代表的な5つのツールを公式情報にもとづいて中立的に比較します。タイプの違いさえ押さえれば、自社の課題に合うツールの当たりが一気につきます。

取り上げるのは、DLPO・Optimizely・KARTE Blocks・SiTest・ミエルカヒートマップの5ツール。特定のツールを推奨するのではなく、「どんな企業がどのタイプを選ぶべきか」という視点で、選び方のポイントと比較一覧表まで整理しました。

この記事でわかること
  • LPOツールを「王道・多機能型/ノーコード・CMS型/分析・改善提案型」の3タイプで整理し、自社に合うタイプを見極められる
  • 代表5ツール(DLPO・Optimizely・KARTE Blocks・SiTest・ミエルカヒートマップ)の機能・料金・向いている企業を比較一覧表で横並び確認できる
  • ツール導入で失敗しないための注意点と、導入前にやるべきことがわかる
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LPOツールとは?できることと導入すべき企業

マケ子

LPOツールは「A/Bテスト・パーソナライズ・行動解析」で改善を仕組み化する道具なんです!

LPOツールとは、ランディングページのコンバージョン率(CVR)を高めるための改善作業を、効率化・自動化するツールの総称です。手作業では時間のかかる検証やデータ収集を、ツール上で回せるようになります。

なお、LPO対策そのものの考え方や改善手順は次の記事で体系的に解説しています。本記事は「ツール選び」に絞って進めます。

LPOツールでできること4つ

LPOツールが備える機能は多岐にわたりますが、大きく次の4つに整理できます。

  • A/Bテスト・多変量テスト:見出しやボタンなど複数パターンを配信し、成果の高い案をデータで選ぶ
  • パーソナライズ配信:訪問者の属性や流入経路に応じて、出し分ける表示を最適化する
  • ヒートマップ・行動解析:どこが読まれ、どこで離脱したかを可視化し、改善仮説の根拠にする
  • ノーコード編集:エンジニアに依頼せず、管理画面上でLPの文言やデザインを書き換える

これらすべてを1つで備えるツールもあれば、いずれかに特化したツールもあります。この「どの機能に強いか」がタイプ分けの軸になります。

導入すべき企業・そうでない企業

LPOツールは、すでに一定の広告流入やアクセスがあり、検証を回せるだけのデータ量が見込めるLPを持つ企業に向いています。テストは十分なアクセスがあってこそ有意な差が出るためです。

一方、月間のアクセスがごく少ないLPや、公開したばかりで改善の前提となる流入設計が固まっていない段階では、ツールを入れても効果を判定しづらくなります。LP改善のご支援でも、ツール導入より先に「流入の質」と「ファーストビューの訴求」を見直すことで数字が動くケースは少なくありません。まずは基礎的な改善余地の有無を確認することをおすすめします。

LPOツールの選び方|機能別3タイプと4つの比較ポイント

マケ子

まず「3タイプのどれか」を決めてから、4つのポイントで絞り込むと迷いません!

LPOツール選びは、いきなり個別製品を比べると混乱します。先に「機能別の3タイプ」で方向性を決め、その中で4つのポイントを比較するのが近道です。

LPOツール 機能別3タイプ早見マップ

3つのタイプの違い

タイプ得意なことこんな企業向け
①王道・多機能型A/Bテスト・多変量テスト・パーソナライズを幅広く搭載。改善のPDCAを本格的に回す検証を継続的に回す体制があり、CVR改善に本腰を入れたい企業
②ノーコード・CMS型既存サイトをノーコードで書き換え、テストや出し分けを手軽に実行開発リソースが限られ、担当者が自分で改善を回したい企業
③分析・改善提案型ヒートマップや行動解析で「なぜ改善すべきか」を可視化まず現状の課題を把握し、改善の仮説を立てたい企業

4つの比較ポイント

タイプの当たりがついたら、以下の4点で個別製品を比較します。

  1. 目的・課題に合う機能か:A/Bテスト重視か、行動解析重視か、自社の課題と機能の主軸が合っているかを最優先で確認する
  2. 費用対効果(料金体系):多くの高機能ツールは料金が個別見積もりです。想定するアクセス規模で費用対効果が見込めるかを見る
  3. サポート体制:導入初期の設定支援や改善提案まで受けられるか。分析ツールは「使いこなせるか」が成果を左右します
  4. 社内リソース(ノーコード可否・運用工数):エンジニアなしで運用できるか、日々の検証にかけられる工数はどれくらいかを見積もる

【タイプ1】王道・多機能型のLPOツール

マケ子

本格的にCVR改善のPDCAを回すなら、多変量テストまで揃う多機能型が候補です!

A/Bテスト・多変量テスト・パーソナライズを幅広く備え、改善サイクルを本格的に回したい企業に向くタイプです。代表格がDLPOとOptimizelyです。

DLPO

DLPOは、A/Bテスト・多変量テスト・パーソナライズ・AIパーソナライズを備える、改善特化型の国産LPOツールです。提供元のDLPO株式会社は、公式サイトで「日本国内で実績No.1のLPOツール」と表記しています(同社によると、ミック経済研究所・ITR調べで2011〜2014年のLPOツール売上額が4年連続1位という実績に基づく自称です)。

複数パターンを同時に検証する多変量テストや、訪問者に応じた出し分けまで踏み込めるため、検証量が多く、腰を据えてCVR改善に取り組む企業に向いています。料金は公式サイトに料金の案内ページがありますが金額は公開されていないため、最新の料金・機能はDLPO公式サイトでご確認ください。

Optimizely

Optimizelyは、A/Bテストを含む実験(Experimentation)機能と、フィーチャー管理などを備えるグローバルなデジタル体験プラットフォームです。公式サイトではエンタープライズ向けであることが打ち出されており、大規模に「実験文化」を組織へ展開したい企業に向いています。

その分、導入や運用には相応の体制が求められます。世界規模での実験基盤を必要とする企業に適したツールで、料金は公開されていないため、詳細はOptimizely公式サイトで確認が必要です。

【タイプ2】ノーコード・CMS型のLPOツール

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開発に頼らず、担当者が自分でサイトを書き換えて改善したいならCMS型です!

既存サイトをノーコードで管理・編集し、テストや出し分けを手軽に回せるタイプです。エンジニアの手を借りずに改善を進めたい企業に向いています。

KARTE Blocks

KARTE Blocksは、サイトをブロック単位で管理し、ノーコードで直感的に編集・A/Bテスト・パーソナライズ配信ができるサイト改善プラットフォームです。提供元の株式会社プレイド(PLAID Inc.)は「リーン・サイト運営」を掲げ、開発を待たずに継続的な改善を回せる点を強みとしています。

既存LPやサイトを、担当者主導で少しずつ改善していきたい企業に適しています。料金は公開されていないため、詳細はKARTE Blocks公式サイトで確認が必要です。

なお、KARTE Blocksは「既存ページの最適化(LPO)」を得意とするツールです。LPをゼロから新規作成したい場合は、用途が異なるノーコードのLP作成ツールが選択肢になります。

【タイプ3】分析・改善提案型のLPOツール

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「どこを直すべきか」から始めたいなら、行動解析に強い分析型が入口です!

ヒートマップや行動解析で「なぜ・どこを改善すべきか」を可視化するタイプです。改善の仮説づくりから始めたい企業の入口として使いやすいツールです。

SiTest

SiTestは、ヒートマップ解析・A/Bテスト・多変量テスト・EFO(フォーム最適化)・セッションリプレイ・AIレポート・ポップアップなどを備えた国産ツールです。提供元の株式会社グラッドキューブは「分析・改善・Web接客をひとつで完結」と掲げており、複数の機能を1つのツールにまとめたい企業に向いています。

分析から改善施策の実行までを横断できるのが特徴で、料金は公開されていないため、詳細はSiTest公式サイトで確認が必要です。

ミエルカヒートマップ

ミエルカヒートマップは、「熟読」「離脱」「クリック」の3種類のヒートマップに加え、AI自動解析・ノーコードのA/Bテスト・簡易CMSを備えたツールです。提供元の株式会社Faber Companyは「無料から使えるヒートマップツール」と案内しており、まずコストをかけずに現状把握を始めたい企業に向いています。

熟読・離脱エリアを直感的に可視化できるため、改善の初手として使いやすいツールです。無料から利用でき、有料プランの金額は公式サイトの料金表で確認する形式のため、詳細はミエルカヒートマップ公式サイトをご覧ください。

なお、SiTestやミエルカヒートマップが持つヒートマップ機能そのものの性能比較や、無料で使えるヒートマップツールの網羅的な比較は、次の記事で詳しく扱っています。行動解析ツールを主目的に選びたい方はあわせてご覧ください。

LPOツール比較一覧表【5ツール】

マケ子

タイプ・機能・料金・向いている企業を横並びにすると、候補がすぐ絞れます!

ここまで紹介した5ツールを、タイプ・主な機能・料金体系・向いている企業で横並びに整理しました。自社の課題に近い行から候補を絞り込んでみてください。

ツールタイプ主な機能ノーコード編集料金体系向いている企業
DLPO①王道・多機能型A/Bテスト・多変量テスト・パーソナライズ・AIパーソナライズ○(管理画面で編集)公式サイトに料金案内あり・金額は非公開検証量が多く本格的にCVR改善を回したい企業
Optimizely①王道・多機能型実験(A/Bテスト)・フィーチャー管理非公開(エンタープライズ向け)大規模に実験文化を組織展開したい企業
KARTE Blocks②ノーコード・CMS型ブロック単位管理・ノーコード編集・A/Bテスト・パーソナライズ配信◎(ブロック単位で編集)非公開開発に頼らず担当者主導で継続改善したい企業
SiTest③分析・改善提案型ヒートマップ・A/Bテスト・EFO・セッションリプレイ・AIレポート非公開分析から改善・接客まで1ツールで完結したい企業
ミエルカヒートマップ③分析・改善提案型3種ヒートマップ(熟読・離脱・クリック)・AI自動解析・A/Bテスト・簡易CMS無料から利用可・有料金額は公式料金表で確認まず無料で現状把握から始めたい企業

料金が非公開のツールは、アクセス規模や必要機能によって見積もりが変わります。候補を2〜3ツールに絞ったうえで、各公式サイトから見積もりを取り、費用対効果を比較するのが確実です。

LPOツール導入で失敗しないための注意点

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「ツールを入れれば数字が上がる」は誤解。前提づくりとスモールスタートが鍵です!

高機能なツールを選んでも、使い方を誤ると成果につながりません。導入前に押さえておきたい3つの注意点を整理します。

「ツール導入=CVR改善」ではない

LPOツールはあくまで検証と改善を効率化する道具であり、導入しただけでCVRが上がるわけではありません。十分な流入と、改善の仮説(何を・なぜ変えるか)があってはじめて効果を発揮します。LP改善のご支援でも、ツールより先にターゲットとファーストビューの整合を見直したことで成果が動いた例は多くあります。

ツール導入の前に取り組むべきLPのCVR改善の考え方は、次の記事で実践的に解説しています。

無料トライアル・スモールスタートで検証する

多くのツールは料金が個別見積もりで、機能も多彩です。いきなり全社導入せず、無料プランやトライアル、対象LPを1本に絞ったスモールスタートで操作性と成果を確かめてから広げると、投資のムダを避けられます。とくに分析型ツールは「自社の運用に定着するか」が成果を左右します。

LP制作・フォーム改善など隣接施策と切り分ける

CVRが伸び悩む原因は、LPの見せ方だけとは限りません。入力フォームの離脱が原因ならEFO(フォーム最適化)、LPの構成自体が古いなら新規制作というように、施策を切り分けて考える必要があります。LPOツールで解決できる範囲を見極めましょう。

フォーム改善に特化したツールを検討する場合は、次の記事が参考になります。

LPOツールに関するよくある質問

マケ子

無料ツールの有無やABテストツールとの違いなど、よくある疑問をまとめました!

Q
無料で使えるLPOツールはありますか?
A
マケ子

無料プランから始められるツールはあります。たとえばミエルカヒートマップは無料から利用できます。

ただし無料枠は計測件数や機能に制限があることが多いため、本格的な多変量テストやパーソナライズを行う場合は有料プランの検討が必要です。

Q
LPOツールとA/Bテストツールの違いは何ですか?
A
マケ子

A/Bテストツールは「複数パターンの検証」に特化したツールで、LPOツールはその機能を含む、より広い改善の枠組みです。

LPOツールはA/Bテストに加え、パーソナライズや行動解析まで備えるものが多く、CVR改善を総合的に支援します。

Q
小規模サイトでもLPOツールは必要ですか?
A
マケ子

アクセスがごく少ない段階では、テストの有意差が出にくく効果を判定しづらいのが実情です。

まずは無料のヒートマップで現状を把握し、流入がある程度確保できてから本格的なツールを検討するのがおすすめです。

まとめ|自社の課題に合うタイプから選ぼう

マケ子

「どのタイプか」を先に決めれば、5ツールから自社に合う1つが見つかります!

LPOツールは数が多く迷いがちですが、先に3タイプのどれを選ぶかを決めることで、候補は一気に絞り込めます。本格的な検証なら王道・多機能型、担当者主導の改善ならノーコード・CMS型、現状把握から始めるなら分析・改善提案型が起点になります。

本記事のまとめ
  • LPOツールは「①王道・多機能型(DLPO・Optimizely)/②ノーコード・CMS型(KARTE Blocks)/③分析・改善提案型(SiTest・ミエルカヒートマップ)」の3タイプで整理できる
  • 選ぶ際は「機能/費用対効果/サポート/社内リソース」の4ポイントで比較し、候補を2〜3ツールに絞って見積もりを取る
  • ツール導入だけでCVRは上がらない。十分な流入と改善仮説を整え、スモールスタートで検証することが成功の前提

自社のLPで「どこから改善すべきか」「ツール導入の前に整えるべきことは何か」を整理したい方に向けて、LP改善・CVR改善の進め方をまとめた資料をご用意しています。あわせてご活用ください。

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