流入はあるのにフォームで落ちる課題を解決するEFO(入力フォーム最適化)ガイドです。

EFOの定義、LPO/CROとの違い、優先順位の付け方を整理し、迷いを減らすUI・エラー文言・入力補助の改善例を具体的に解説。成功事例とツール選び、効果測定KPIまでまとめ、明日から実装できます。

目次

EFO(入力フォーム最適化)の定義と目的

EFO(入力フォーム最適化)の定義と目的

EFOとは「Entry Form Optimization」の略で、日本語では「入力フォーム最適化」と訳されます。 具体的には、問い合わせフォームや申込フォームでの離脱を減らし、完了率(フォーム送信率)を高めるための施策全般を指します。

広告運用においてEFOが注目される理由は、LP後半のボトルネックになりやすいからです。

せっかく広告費をかけてユーザーをLPに呼び込んでも、フォームで離脱されてしまえばコンバージョンには至りません。 広告のクリック単価が高騰しやすい昨今、「獲得した流入を取りこぼさない」視点がますます重要になっています。

EFOの目的は、ユーザーが「入力をやめたくなる瞬間」を減らすことです。

「項目数が多すぎる」「エラーの意味が分からない」「スマホで入力しづらい」こうしたストレス要因を1つずつ取り除くことで、完了率の改善が期待できます。

LPO・CRO・SEOとの違いを整理|それぞれの役割と関係性

EFOと混同されやすい用語に、LPO・CRO・SEOがあります。 それぞれ改善対象と目的が異なるため、まずは役割分担を整理しておきましょう。

LPO(Landing Page Optimization)は、LPの訴求内容や導線設計を改善し、ユーザーをフォームへスムーズに誘導する施策です。

一方、EFOはフォームそのものの体験を改善する施策であり、LPOの”先”に位置します。 両者は連携して初めて効果を発揮するため、どちらか一方だけでは成果が頭打ちになることがあります。

表のとおり、SEOは「流入獲得」、LPOとEFOは「獲得効率の改善」、CROは「全体最適」という役割分担になります。

用語改善対象主な目的施策例
SEO検索結果・サイト構造流入数の増加キーワード設計、内部リンク整備
LPOLP全体の訴求・導線フォーム到達率の向上ファーストビュー改善、CTA配置
EFO入力フォームフォーム完了率の向上項目削減、エラー表示改善
CROCV導線全体コンバージョン率の最大化LPO・EFO・UX改善の統合

EFOだけに注力しても、LPの訴求がずれていればフォームに到達するユーザーが少なく、効果は限定的です。 逆に、LPOで到達率を上げてもフォームで離脱されれば成果は伸びません

参考記事:LPOの基本と改善ステップ

なぜユーザーは入力フォームで離脱するのか?3つのストレス要因を徹底分析

フォーム離脱の原因は、ユーザーの心理とフォーム設計のミスマッチから生まれます。

入力フォームを離脱する理由
  • 入力前:「面倒くさそう」「怪しい」と感じて入力を始めない
  • 入力中:「分かりにくい」「進まない」でストレスが溜まり途中離脱する
  • 入力後:「本当に送信された?」という不安が残り、再送信や離脱につながる

「入力前」「入力中」「入力後」の3フェーズに分けて考えると、どこに問題があるのかを特定しやすくなります。 それぞれのフェーズで起こりやすいストレス要因を見ていきましょう。

入力前|「面倒くさい」「怪しい」と感じさせる要因

フォームを見た瞬間に「面倒くさそう」と感じさせてしまうと、ユーザーは入力を始める前に離脱してしまいます。 「項目数が多すぎる」「必須・任意の区別が分かりにくい」「入力にかかる時間が読めない」こうした状態は、ユーザーの心理的ハードルを上げてしまいます。

また、「このフォームに入力して大丈夫か」という不信感も離脱要因になります。

「SSL(https)対応がされていない」「プライバシーポリシーへの導線がない」「運営元の情報が不明」こうした状態では、個人情報を入力することに抵抗を感じるかもしれません。

さらに、入力する価値が伝わっていないケースも見落とされがちです。「なぜこの情報を入力する必要があるのか」「入力後に何が得られるのか」が不明瞭だと、ユーザーは手間に見合うメリットを感じられません。

フォーム周辺でオファーの価値を再確認できる導線があると、入力意欲が維持されやすくなります。

入力中|「分かりにくい」「進まない」が引き起こすストレス要因

入力中|「分かりにくい」「進まない」が引き起こすストレス要因

入力を始めたユーザーが途中で離脱する原因の多くは、「分かりにくさ」と「進まなさ」にあります。

ラベルの意味が曖昧、入力形式が分からない、エラーが出ても何を直せばいいか分からないなど、こうした状態は、ユーザーのストレスを一気に高めてしまいます。

特にスマートフォンでの入力は、PCよりもストレスが溜まりやすい傾向があります。 タップ領域が小さかたったり、キーボードの切り替えが頻繁に発生するなど、こうした操作性の問題は、入力完了率に直接影響します。

エラー発生時の復帰導線も重要なポイントです。

エラー箇所が分からない、入力済みの内容が消えてしまう、エラーメッセージが具体性がないなど、こうした状態では、ユーザーは「最初からやり直すくらいなら離脱しよう」と判断してしまいます。

入力後|「本当に送信された?」という不安につながる要因

送信ボタンを押した後の体験も、ユーザーの満足度に影響します。 送信完了画面が分かりにくい、確認メールが届かないなどでは、「本当に送信できたのか」という不安が残ってしまいます。

不安が残ると、ユーザーは重複送信をしてしまったり、問い合わせが増えたりすることがあります。これは運用負荷を上げるだけでなく、ユーザー体験としてもマイナスです。

送信完了画面で以下の要素を明示するだけで不安は大幅に軽減されます。

送信完了画面に表示させるべき要素
  • 受付番号
  • 確認メール送信の旨
  • 次のステップ

また、確認画面の有無も検討ポイントです。確認画面があると安心感が高まる一方、ステップが増えることで離脱が発生するリスクもあります。

商材や入力内容の重要度に応じて、確認画面を設けるかどうかを判断するとよいでしょう。

LPのCVRを劇的に改善するEFO対策25選|課題別チェックリスト

ここからは、フォーム離脱を減らすための具体的な施策を25項目に分けて紹介します。

施策は「ユーザー負担軽減」「操作性向上」「安心感の醸成」の3カテゴリに整理しています。すべてを一度に実装する必要はありません。自社フォームの課題に合わせて、優先度の高いものから取り組んでいきましょう。

チェックリスト
  • Part 1:入力の手間を減らす施策(項目削減・自動入力・選択式など)
  • Part 2:入力ミスとストレスを防ぐ施策(エラー表示・スマホ最適化・進捗表示など)
  • Part 3:心理的ハードルを下げる施策(SSL・プライバシー表示・CTA文言など)

Part 1|入力の手間を極限まで減らす施策【ユーザー負担軽減】

フォーム離脱を減らす最もシンプルな方法は、入力の手間そのものを減らすことです。

「項目数を減らす」「自動入力を活用する」「選択式に置き換える」などの施策は、ユーザーの負担を直接軽減します。 特に「本当にこの項目は必要か」を問い直すことが、最初の一歩になります。

優先度が高いのは、入力項目の最小化と住所の自動入力です。

項目が1つ減るだけで完了率が改善したケースは珍しくありません。 一方、表記ゆれの許容やログイン連携は、実装コストとのバランスを見ながら検討するとよいでしょう。

施策優先度狙い
入力項目の最小化入力の心理的ハードルを下げる
郵便番号からの住所自動入力入力文字数を大幅に削減
ふりがな自動入力重複入力のストレスを軽減
選択式(ラジオ・プルダウン)への置換入力ミスを減らし迷いを軽減
表記ゆれの許容(全角・半角など)不要なエラーを減らす
任意項目の非表示または折りたたみ初見の圧迫感を軽減
ソーシャルログイン連携入力工程を大幅に短縮
デフォルト値の設定選択の手間を省く

施策を選ぶ際は、「どの項目で離脱が発生しているか」をデータで確認してから優先度を決めると効果的です。

マケ子

全項目を一度に改修するのではなく、影響が大きそうな箇所から着手していきましょう。

Part 2|入力ミスとストレスを防ぐ施策【操作性向上】

Part 2|入力ミスとストレスを防ぐ施策【操作性向上】

入力の手間を減らしても、操作性が悪ければストレスは残ります。

「必須項目が分かりにくい」「エラーが送信後にしか表示されない」「スマホでタップしづらい」など、こうした問題は、ユーザーの離脱を招きやすくなります。操作性の改善は、ユーザーが「迷わず・止まらず」入力できる環境を整えることが目的です。

特に効果が出やすいのは、リアルタイムエラー表示とスマートフォン最適化です。

エラーを入力直後に表示すると、ユーザーはその場で修正できるため、送信時の挫折を防げます。スマートフォンからのアクセスが多いLPでは、タップ領域の確保やキーボード切り替えの最適化も優先度が高くなります。

施策優先度狙い
必須・任意の明確化入力前の迷いを減らす
リアルタイムエラー表示送信時の挫折を防ぐ
エラー箇所への自動フォーカス修正箇所を迷わせない
入力済み内容の保持(エラー時)再入力の手間を防ぐ
スマートフォン最適化(タップ領域・キーボード)モバイルユーザーの離脱を防ぐ
入力例(プレースホルダー)の表示入力形式の迷いを減らす
入力中フィールドのハイライト現在位置を分かりやすくする
進捗バー・ステップ表示完了までの見通しを示す
一時保存機能中断後の復帰を可能にする

エラー表示は「何が間違っているか」だけでなく「どう直せばいいか」まで伝えると、ユーザーの迷いが減ります。

マケ子

たとえば「電話番号が正しくありません」ではなく「電話番号はハイフンなしで入力してください」のように、具体的な修正方法を示しましょう。

Part 3|心理的なハードルを下げる施策【安心感の醸成】

入力の手間と操作性を改善しても、心理的なハードルが残っていると離脱は発生します。

「この情報を入力して大丈夫か」「送信後に何が起こるか」、こうした不安を取り除くことが、安心感の醸成につながります。過剰に煽るのではなく、不安を一つずつ解消していく姿勢が大切です。

加えて、SSL対応とプライバシーポリシーへの導線は、最低限押さえておきたいポイントです。また、入力にかかる時間の目安を示す、送信後の流れを明記するなど、「見通しを示す」施策も効果的です。

CTA文言も「送信」より「無料で相談する」など、ユーザーが得られる価値を示す表現に変えると、クリック率が改善することがあります。

施策優先度狙い
SSL(https)対応セキュリティへの不安を解消
プライバシーポリシーへの導線個人情報の取り扱いを明示
入力所要時間の目安表示入力負担の見通しを示す
送信後の流れを明記「この後どうなる?」の不安を解消
CTA文言の最適化行動のハードルを下げる
確認画面の設置入力ミスへの不安を軽減
送信完了画面の明確化「送信できた?」の不安を解消
確認メールの自動送信受付完了の証拠を残す

安心感の施策は、直接的なCVR改善効果が見えにくいこともあります。ただし、信頼感が損なわれると離脱率に影響するため、最低限の対応は優先度を上げて実施しておきましょう。

マケ子

特に人材系や金融系など、個人情報を扱うケースや、ユーザーの行動が発生するケースの商材では重要な施策となります。

EFO対策を成功に導く実践4ステップ(PDCAサイクル)

施策を実行するだけでは、EFOの効果は最大化されません。

現状を分析し、仮説を立て、施策を実行し、結果を評価する、このPDCAサイクルを回すことで、継続的な改善が可能になります。

ここでは、EFO対策を進めるための以下の4ステップを見ていきましょう。

EFOを進めるための4ステップ
  • STEP1:現状分析と課題の特定(どこで離脱しているかを把握)
  • STEP2:KPI設定と改善仮説の立案(何をどこまで改善するかを決める)
  • STEP3:施策の実行とA/Bテストによる効果検証(1変更1検証を守る)
  • STEP4:結果の評価と次の改善への反映(学びを蓄積する)

STEP1|現状分析と課題の特定(GA4・ヒートマップ活用)

STEP1|現状分析と課題の特定(GA4・ヒートマップ活用)

EFO対策の第一歩は、現状のフォームパフォーマンスを把握することです。「フォーム到達率」と「フォーム完了率」の2つの指標を確認すると、ボトルネックがフォーム以前にあるのか、フォーム内にあるのかを切り分けられます。

GA4では、フォームページへの遷移数と送信完了ページへの遷移数を比較することで、フォーム完了率を算出できます。ヒートマップツールを使うと、どの項目で離脱が発生しているか、どこでスクロールが止まっているかを視覚的に把握できます。

エラー発生率も重要な指標です。特定の項目でエラーが頻発している場合、その項目の設計に問題がある可能性があります。EFOツールを導入すると、項目別のエラー率や入力時間を自動で計測できるため、分析の精度が上がります。

STEP2|KPI設定と改善仮説の立案

現状分析で課題を特定したら、次はKPIを設定します。「何をどこまで改善するか」を数値で定義しておくと、施策の効果を評価しやすくなります。

EFOで使われる主なKPIには、フォーム完了率、項目別エラー率、入力所要時間などがあります。フォーム完了率は最も基本的な指標ですが、エラー率や入力時間を組み合わせると、改善ポイントを絞り込みやすくなります。

KPI定義改善の狙い
フォーム完了率送信完了数 ÷ フォーム到達数フォーム全体のパフォーマンスを把握
項目別エラー率エラー発生数 ÷ 入力開始数(項目単位)問題のある項目を特定
入力所要時間フォーム表示から送信完了までの平均時間ユーザー負担の大きさを把握
項目別離脱率離脱数 ÷ 当該項目への到達数離脱が多い項目を特定

KPIを設定したら、改善仮説を立てましょう。

たとえば「電話番号欄のエラー率が高い」→「ハイフン自動挿入を導入すればエラーが減るのではないか」といった形で、課題と施策を紐づけておくと、検証がスムーズになります。

STEP3|施策の実行とA/Bテストによる効果検証

改善仮説が固まったら、施策を実行します。ここで重要なのは、「一度に変えるのは1要素」というルールを守ることです。複数の変更を同時に行うと、どの施策が効果に寄与したのかが分からなくなってしまいます。

A/Bテストは、施策の効果を検証するための基本手法です。

現状のフォーム(A)と改善したフォーム(B)を同時に運用し、完了率やエラー率を比較します。 統計的に有意な差が出るまでテストを継続することで、判断の精度が高まります。

母数が少ない場合は、有意差が出るまでに時間がかかることがあります。その場合は、テスト期間を延ばすか、影響が大きそうな施策から優先的に検証するとよいでしょう。

小さな改修を繰り返すことで、リスクを抑えながら改善を進められます。

参考記事:A/Bテストの基本と実践手順

STEP4|結果の評価と次の改善への反映

テストが完了したら、結果を評価します。

「勝ちパターン」が見つかった場合は、本番環境に反映し、他のフォームへの横展開も検討しましょう。一方、期待した効果が出なかった場合でも、「この施策は効かなかった」という学びは資産になります。

改善の記録を残しておくことも大切です。「いつ・何を・なぜ変えたか」「結果はどうだったか」を記録しておくと、チーム内での共有や、将来の施策立案に役立ちます。

マケ子

EFOは一度の改修で終わりではなく、継続的な改善が求められます。

ユーザーの行動や市場環境は変化するため、定期的にKPIを確認し、新たな課題が発生していないかをチェックしていきましょう。

LPOとの連携で効果を最大化する統合的アプローチ

EFO単独での改善には限界があります。LPの訴求とフォームの設計がちぐはぐだと、ユーザーは混乱し、離脱につながってしまいます。 LPOとEFOを連携させ、一貫したユーザー体験を設計することで、効果を最大化していきましょう。

フォームでのユーザー体験最適化
  • LPで伝えた期待値とフォームの要求情報を一致させる
  • LPOとEFOを部分最適ではなくCRO(全体最適)として捉える
  • 流入経路ごとにLPとフォームの組み合わせを最適化する

LPからフォームまで一貫したユーザー体験を設計する

LPとフォームの間でユーザー体験が分断されると、離脱が発生しやすくなります。たとえば、LPで「簡単30秒で登録」と訴求しているのに、フォームの項目数が多いと、ユーザーは「話が違う」と感じてしまいます。

LPで伝えた期待値とフォームの要求情報を一致させることが、一貫した体験の基本です。オファーの内容、入力の手間、送信後に得られるもの、これらがLP全体を通じて整合していると、ユーザーは迷わずフォームまで進めます。

また、流入経路によってユーザーの期待値が異なる場合は、LP自体を出し分けることも検討してください。広告文で訴求した内容とLPの内容が一致していないと、フォーム以前の離脱が増えてしまいます。

参考記事:LPO施策の全体像

CRO(コンバージョン率最適化)戦略におけるLPOとEFOの位置づけ

LPOとEFOはそれぞれ独立した施策ですが、両者を統合して捉えることで、より大きな成果が期待できます。この「全体最適」の視点がCRO(コンバージョン率最適化)です。

CROの観点では、LPOで到達率を改善し、EFOで完了率を改善するという流れを一貫して設計します。どちらか一方だけに注力しても、全体のCVRは大きく伸びません。

ボトルネックがLPにあるのかフォームにあるのかをデータで見極め、優先順位をつけて施策を進めることが大切です。

また、CROの視点を持つと、LP以外の導線(メール、広告、自然検索)も含めた改善が可能になります。フォームだけを見るのではなく、ユーザーがどこから来て、何を期待して、どこで離脱するのかを全体で把握していきましょう。

EFO対策の成功事例3選

ここからは、EFO対策で成果を上げた事例を3つ紹介します。具体的な数値は条件によって変動するため、「何をどう変えたか」「なぜ効いたか」に注目して、自社への応用を考えていきましょう。

事例1|入力項目削減で完了率が1.5倍に向上したBtoBサイト

事例1|入力項目削減で完了率が1.5倍に向上したBtoBサイト

あるBtoB向けサービスサイトでは、資料請求フォームの入力項目を見直すことで、完了率が約1.5倍に向上しました。もともと15項目あったフォームを、必須項目を精査して8項目まで削減したことが改善の要因です。

この事例で効いたポイントは、「取得したい情報」と「初回接点で必要な情報」を分けて考えたことです。 部署名や従業員数など、リード獲得後のヒアリングで取得できる情報は、フォームから削除しました。結果として、入力のハードルが下がり、フォーム到達後の離脱が減少しました。

注意点として、項目を減らしすぎるとリードの質が下がる可能性があります。 営業チームと連携し、「最低限必要な情報は何か」を事前にすり合わせておくことが大切です。

事例2|リアルタイムエラー表示で離脱率が3%改善したECサイト

事例2|リアルタイムエラー表示で離脱率が3%改善したECサイト

あるECサイトでは、エラー表示の方法を変更することで、フォーム離脱率が約3%改善しました。従来は送信ボタンを押した後にエラーをまとめて表示していましたが、入力直後にリアルタイムでエラーを表示する方式に変更しました。

改善のポイントは、エラー文言の具体化です。「入力エラーがあります」ではなく、「電話番号は半角数字で入力してください」のように、何をどう直せばいいかを明示しました。

さらに、エラー箇所に自動でフォーカスが移動するようにしたことで、ユーザーが迷わず修正できるようになりました。

この施策は実装コストが比較的低く、効果が出やすい傾向があります。 フォームのエラー表示を見直していない場合は、優先的に検討してみてください。

事例3|LP一体型フォーム導入でCPAが20%削減されたサービスサイト

事例3|LP一体型フォーム導入でCPAが20%削減されたサービスサイト

あるサービスサイトでは、LPとフォームを一体化することで、CPAが約20%削減されました。従来は別ページに遷移する形式でしたが、LP内にフォームを埋め込むことで、遷移時の離脱を防ぐことができました。

一体型フォームのメリットは、ユーザーがLPの文脈を保ったまま入力に進めることです。「今すぐ申し込もう」という気持ちが冷めないうちにフォームが表示されるため、完了率が上がりやすくなります。

ただし、一体型にはデメリットもあります。

LPの情報量が多いと、フォームまでスクロールされない可能性があります。 また、ページが長くなることで読み込み速度が低下するリスクもあるため、実装前に検証しておくとよいでしょう。

効率的なEFO対策を実現するおすすめツール9選

効率的なEFO対策を実現するおすすめツール9選

EFO対策を効率的に進めるには、専用ツールの活用が有効です。

ツールを使うと、入力補助やエラー表示の改善を手軽に実装でき、分析やA/Bテストも効率化されます。 ここでは、代表的なEFOツールの特徴と選定のポイントを紹介します。

EFOツールの種別分け
  • 多機能・高実績タイプ:入力補助からA/Bテストまで一貫して対応
  • 簡単導入タイプ:タグ設置だけで主要機能が使える
  • 分析特化タイプ:項目別のボトルネック特定に強い

【多機能・高実績】ツールAの特徴と料金

多機能タイプのEFOツールは、入力補助、リアルタイムエラー表示、住所自動入力、ソーシャルログイン連携、詳細なログ解析など、20種類前後の機能を備えています。

f-tra EFOの3,400社以上の導入実績に代表されるように、長年の運用ノウハウに基づいたサポート体制が充実しており、設定代行や改善提案レポートを受けられるツールもあります。

料金体系はツールによって異なります。Gyro-n EFOは月額15,000円〜のUU従量課金制、f-tra EFOは月額55,000円の5フォーム定額制です。フォーム数やアクセス数が増えるとコストが上がりやすいため、事前に見積もりを取ることをおすすめします。

このカテゴリには、既存フォームをスマホ向けのステップ型UIに自動変換するEFOcatsのような「UI変革型」ツールも含まれます。従来の入力支援とは異なるアプローチで、フォームを見た瞬間の心理的ハードルを下げる効果が期待できます。

向いているのは、月間数万件以上のトラフィックがあるサイト、複数フォームを横断的に改善したい場合、MAツールと連携した高度なリードナーチャリングを行いたい場合です。一方で、機能が豊富な分、すべてを使いこなすには一定の学習コストと運用リソースが必要です。シンプルな改善だけで十分な場合や、専任のWeb担当者がいない場合は、カテゴリBの「簡単導入タイプ」も検討してみてください。

比較項目Gyro-n EFOf-tra EFOEFOcats
1. 提供企業株式会社ユニヴァ・ジャイロン株式会社エフ・コード株式会社エフカフェ
2. 初期費用0円(2フォームまで)要問い合わせ(設定代行有無による)※1 300,000円~(SPのみ)
3. 月額費用15,000円~(UU数従量課金)55,000円(5フォームまで定額)30,000円~(SPのみ)
4. 最低契約期間6ヶ月 要問い合わせ要問い合わせ
5. 導入方法JavaScriptタグ設置(GTM対応)JavaScriptタグ設置(約15分)JavaScriptタグ設置(独自UIへ変換)
6. 入力支援機能数20種類(業界最多級)19種類 11種類(UI変換含む)
7. 分析機能詳細項目別エラー・離脱・確定率、ブラウザ/OS別レポート 項目別入力時間・エラー数、期間比較 ステップ別離脱、入力完了率 
8. スマホ対応キーボード制御、フリック対応など完全対応 レスポンシブ対応、PC/SP共通設定可 特化(1画面1質問形式へ強制変換) 
9. 外部連携MAツール、SPA、ソーシャルログイン 要問い合わせカートシステム連携(futureshop等) 
10. サポート体制専任サポート、設定代行(有償の場合あり)設定代行、改善提案レポート 導入時UI設計サポート 
11. 無料トライアルあり(1ヶ月)要問い合わせなし(導入シミュレーションあり)
12. 特徴・強み法人DB連携による企業情報自動入力、MA連携の強さ 圧倒的な導入実績とバランスの良い機能セット 「ステップ型」への自動変換による劇的UX改善 
13. 参照URL/確認日公式サイト (2026/1/26)公式サイト (2026/1/26)公式サイト (2026/1/26)

【簡単導入】ツールBの特徴と料金

簡単導入タイプのEFOツールは、予算やエンジニアリソースが限られている企業、あるいは特定のキャンペーン用フォームを急いで立ち上げたい場合に適しています。

このカテゴリには2つのタイプがあります。1つは、既存フォームにタグを設置するだけで入力支援機能を追加できるGorilla EFOのようなツールです。月額9,800円という業界最安値水準でありながら、PC20種類・スマホ14種類の機能やABテスト機能まで備えています。

もう1つは、formrunやQuboのようなフォーム作成ツール一体型です。管理画面上でドラッグ&ドロップでフォームを作成でき、住所自動入力やリアルタイムエラーもチェックボックスをオンにするだけで実装できます。

料金は月額2,750円(Qubo)から利用可能で、formrunのEFOオプションは1フォームあたり月額3,000円です。14日間の無料トライアルを提供しているツールもあるため、まずは小さく始めて効果を検証し、本格導入を検討するという進め方ができます。

formrunはフォーム送信後のデータをカンバン方式で管理でき、SlackやSalesforceとの連携も可能なため、EFOによる入力完了率向上だけでなく、その後の対応スピード向上まで含めた全体最適を図れます。一方で、高度な離脱分析(どの項目で何秒止まったか等)や、複雑なカスタマイズが必要な場合は、カテゴリAやカテゴリCのツールを検討してください。

比較項目Gorilla EFOformrun (EFO Option)Qubo
1. 提供企業Gorilla EFO運営事務局株式会社ベーシック株式会社アーティス
2. 初期費用30,000円 0円 0円 
3. 月額費用9,800円(5フォームまで)3,000円/1フォーム(別途プラン料※2)2,750円(Basicプラン)
4. 最低契約期間6ヶ月 1ヶ月(プランによる)記載なし(月次更新可能と推測される)
5. 導入方法JavaScriptタグ設置 フォーム作成ツール(埋込/iframe)フォーム作成ツール(リンク/iframe)
6. 入力支援機能数20種類(PC)/ 14種類(SP)6種類+UI分割機能 基本バリデーション・住所自動入力 
7. 分析機能詳細項目別離脱、ブラウザ別、ABテスト 離脱率推移、項目別入力率(Professionalプラン以上)回答データ管理(離脱詳細分析は限定的)
8. スマホ対応キーボード制御、フリック対応 ステップフォーム化可能 自動レスポンシブ対応 
9. 外部連携Google Analytics連携 Slack, Chatwork, Salesforce, HubSpot 記載なし
10. サポート体制メールサポート、設定代行(有償)Webマニュアル、チャットサポート(プランによる)Webマニュアル、メールサポート
11. 無料トライアルなし(デモ画面確認可)あり(14日間・全機能試用可)あり(14日間)
12. 特徴・強み圧倒的な低価格でABテストまで可能な高機能性 顧客管理(CRM)一体型、入力途中保存機能 ドラッグ&ドロップでの超高速フォーム作成 
13. 参照URL/確認日公式サイト (2026/1/26)公式サイト (2026/1/26)公式サイト (2026/1/26)

【分析機能が充実】ツールCの特徴と料金

分析特化タイプのツールは、「入力支援」よりも「ユーザー行動の可視化」に重きを置いています。フォームの離脱率が高い原因が、入力項目の多さにあるのか、特定のエラー表示のわかりにくさにあるのか、あるいはプライバシーへの懸念にあるのか。

これらを推測ではなく、ログや録画という事実に基づいて解明するためのツール群です。

Mouseflowの最大の特徴はセッションリプレイ(録画機能)です。「項目Aで30%が離脱した」という数値だけでなく、その離脱したユーザーが直前にどのようなマウスの動きをしていたかを動画で再現できます。電話番号欄で何度も入力をやり直している、送信ボタンを押そうとして躊躇し利用規約をクリックしてそのまま帰ってこなかった、といった微細な行動を確認でき、具体的な仮説立案が可能になります。

Ptengineはヒートマップ、ABテスト、Web接客(ポップアップ)を統合したプラットフォームです。分析で問題を発見したら、ノーコードでその場のテキストやボタンの色を変更してABテストを実施できます。月間3,000PVまでの無料プランがあるため、トラフィックの少ないBtoBサイトであればコストゼロで始められます。

User Insightは国産のヒートマップツールで、EFO分析機能が追加費用なしで標準搭載されています。トップページからの流入経路、LPでの熟読率、フォームでの項目別入力完了率までを一つの管理画面でシームレスに分析できる点が強みです。

注意点として、MouseflowとUser Insightは分析に特化しており、リアルタイムエラー表示や住所自動入力といった入力補助機能は備えていません。分析と改善実装を同じツールで完結させたい場合はPtengineが選択肢になりますが、本格的な入力支援が必要な場合はカテゴリAのツールとの併用を検討してください。

比較項目MouseflowPtengineUser Insight
1. 提供企業Mouseflow (APOLLO11)Ptmind Inc.株式会社ユーザーローカル
2. 初期費用0円(プランによる)要問い合わせ(無料枠あり)要問い合わせ
3. 月額費用10,000円~(改定あり/無料プラン有)要問い合わせ(従量制/無料プラン有)要問い合わせ(EFO機能は0円)
4. 最低契約期間1ヶ月(または年間契約)1ヶ月 6ヶ月~(要確認)
5. 導入方法JavaScriptタグ設置 JavaScriptタグ設置(ワンタグ)JavaScriptタグ設置 
6. 入力支援機能数なし(分析・録画に特化)Web接客(ポップアップ・固定バー)なし(分析に特化)
7. 分析機能詳細セッションリプレイ、ドロップオフ、リフィル、エラー分析 ヒートマップ、ファネル分析、イベント計測 熟読率、終了エリア、項目別エラー・離脱 
8. スマホ対応スマホ分析・LPO対応 スマホヒートマップ、SP向け接客 スマホヒートマップ、マルチデバイス分析 
9. 外部連携Google Analytics, Adobe Analytics, GTM Shopify, WordPress, GTM 各種DMP連携
10. サポート体制メールサポート、オンラインマニュアル チャットサポート、コミュニティ 専任コンサルタント、勉強会 
11. 無料トライアルあり(14日間・無料プラン有)あり(無料プラン有:月3,000PV)なし(デモ画面確認可)
12. 特徴・強み個別のユーザー行動を動画で再現できる唯一無二の機能 ノーコードでのサイト書換・ABテスト・接客の統合 ヒートマップとEFOの完全統合、追加費用ゼロ 
13. 参照URL/確認日Mouseflow JP (2026/1/26)Ptengine 公式 (2026/1/26)User Insight EFO (2026/1/26)

よくある質問(FAQ)

EFO対策を進めるうえでよく寄せられる質問をまとめました。自社の状況に照らし合わせながら、参考にしてください。

Q
EFO対策はどのくらいの期間で効果が出ますか?
A
マケ子

小さな改修であれば、数週間で効果が見え始めることがあります。

たとえば、エラー文言の改善や必須項目の明確化といった施策は、実装後すぐにデータに反映されやすい傾向があります。

一方、フォーム全体の再設計やA/Bテストを繰り返す場合は、数ヶ月単位で継続的に取り組む必要があります。 EFOは「一度やって終わり」ではなく、継続的な改善活動と捉えておくとよいでしょう。

まずは、効果が出やすい施策(項目削減、エラー表示改善など)から着手し、成果を確認しながら段階的に進めていくことをおすすめします。

Q
無料でできるEFO対策はありますか?
A
マケ子

ツールを導入しなくても、できる施策はいくつかあります。

入力項目の削減、エラー文言の改善、必須・任意の明確化、スマートフォンでの表示確認——これらは実装コストをかけずに取り組めます。

GA4を使ってフォーム完了率を計測し、改善前後で比較することも可能です。 ヒートマップツールには無料プランを提供しているものもあるため、まずは現状把握から始めてみてください。

無料の範囲で成果が出たら、次のステップとして有料ツールの導入を検討するとよいでしょう。 優先度が高いのは「項目削減」と「エラー表示改善」です。

Q
専門知識がなくてもEFOツールは使えますか?
A
マケ子

多くのEFOツールは、タグを設置するだけで基本機能が使えるノーコード設計になっています。 管理画面から設定を変更するだけで、入力補助やエラー表示の改善を実装できるツールも増えています。

ただし、独自のフォーム構造や複雑な要件がある場合は、HTML/CSSの知識が必要になることがあります。 また、A/Bテストの設計や結果の分析には、一定のマーケティング知識があると効果的です。

導入前に、自社のフォーム構造とツールの対応範囲を確認しておくと安心です。 不安な場合は、サポートが充実しているツールを選ぶか、導入支援を受けることも検討してください。

まとめ|小さな改善が大きな成果を生むEFO対策で事業成長を加速させよう

EFO対策は、広告費をかけて獲得した流入を「取りこぼさない」ための重要な施策です。 入力項目の削減、エラー表示の改善、スマートフォン最適化——小さな改善の積み重ねが、フォーム完了率の向上につながります。

EFO対策のまとめ
  • EFOは「入力フォームの完了率を高める施策」で、LPOと連携させることで効果が最大化する
  • 離脱要因は「入力前」「入力中」「入力後」の3フェーズで分析すると特定しやすい
  • PDCAサイクルを回し、1変更1検証で継続的に改善を進めていくことが大切

まずは自社フォームの現状を把握し、優先度の高い施策から着手してみてください。

データに基づいて仮説を立て、検証を繰り返すことで、着実に成果を積み上げていくことができます。EFO対策を通じて、事業成長を加速させていきましょう。