「LPとは何か?」と検索すると、Webマーケティングのランディングページ、音楽のレコード(Long Playing)、投資のリミテッド・パートナーなど、複数の意味が出てきます。

本記事では、Webマーケティングで使われるLP(ランディングページ)を扱います。

広告運用やWebサイト運営に携わる方が「LPを作りたい」「LPで成果を出したい」と考えたときに必要な、定義・役割・作り方の全体像を整理します。

マケ子

マーケティングに関連するLP(ランディングページ)について解説します!

LPはランディングページの略

LPは「Landing Page(ランディングページ)」の略称です。

Webマーケティングの文脈では、ユーザーに特定の行動(資料請求、購入、申し込みなど)を促すことを目的とした、コンバージョン獲得に特化したページを指します。

広告をクリックした先に表示される縦長の1枚ページをイメージすると分かりやすいでしょう。

通常のWebサイトと異なり、他のページへのリンクを最小限に抑え、訪問者を迷わせず一つの行動へ誘導する設計が特徴です。企業がリスティング広告やSNS広告を出稿する際、この形式のLPを用意するケースが多く見られます。

広義と狭義のLP(ランディングページ)を30秒で整理

LPには広義の意味狭義の意味があり、文脈によって使い分けられます。

分類意味使われる場面
広義のLPユーザーが最初に訪れたページ全般アクセス解析(Google Analyticsなど)で「ランディングページ」と表示される指標
狭義のLPCV獲得に特化した縦長1枚ページ広告運用やマーケティング施策の文脈。本記事ではこちらを扱う

広義のLPは、検索エンジンやSNSから流入した際の入口ページを指します。

ブログ記事でも商品ページでも、ユーザーが最初にアクセスしたページはすべて「ランディングページ」としてカウントされます。

一方、狭義のLPはマーケティング目的で設計された専用ページを指し、一般的に「LPを作る」と言う場合はこちらを意味します。本記事では、以降すべて狭義のLP(CV獲得型の縦長ページ)を前提に解説します。

レコードや投資など別のLPで来た人へ

本記事が扱うのはWebマーケティングのランディングページです。以下のようなキーワードで検索された方は、別の意味のLPをお探しかもしれません。

LPの別の意味
  • LPとは 音楽・レコード: アナログレコードの規格(Long Playing Record)
  • LPとは 投資: リミテッド・パートナー(Limited Partner、投資ファンドの出資者)
  • LPとは ガス: LPガス(液化石油ガス、Liquefied Petroleum Gas)

これらの情報をお探しの場合は、専門サイトや業界用語辞典をご参照ください。以降の内容は、Webサイトやデジタル広告の文脈でのLPに絞って解説します。

LP(ランディングページ)とホームページの違い

LP(ランディングページ)とホームページの違い

LPとホームページ(企業サイトやコーポレートサイト)は、どちらもWebページですが、目的・導線・構造が大きく異なります。

違いを理解すると、どちらを作るべきか、または両方を使い分けるべきかの判断がしやすくなります。ここでは、目的・導線・構成の3つの観点で比較し、最後に使い分けの早見表を示します。

目的の違いはコンバージョンに特化すること

LPの最大の特徴は、単一の行動(コンバージョン)を促すことに特化している点です。

資料請求、購入、申し込み、ダウンロードなど、ページ内で完結させたいゴールが一つ明確に設定されています。そのため、ユーザーの関心を引き、疑問を解消し、行動を後押しする要素が1ページに凝縮されています。

一方、ホームページは情報提供と信頼形成が主な目的です。

企業概要、事業内容、サービス一覧、採用情報、お知らせなど、複数の情報を網羅的に掲載し、訪問者が必要な情報を自由に探せる設計になっています。

即座の行動を求めるのではなく、企業やブランドへの理解を深めてもらうことが優先されます。

導線と構成の違いは迷わせないこと

ホームページは回遊型の設計が基本です。

グローバルナビゲーション、サイドバー、フッターなど、複数のリンクが配置され、ユーザーが興味のあるページへ自由に移動できます。情報量が多く、ページ数も数十〜数百に及ぶことが一般的です。

対してLPは一本道の導線を採用します。

他ページへのリンクを極力排除し、スクロールしながら順番に情報を読み進め、最後にコンバージョンボタンを押す流れを想定しています。

「読む順番」が設計されており、途中で離脱させないための工夫が随所に施されています。この違いにより、LPは迷わせない、逃がさない構造になっています。

使い分け早見表

どちらを使うべきかは、達成したい目的によって決まります。

目的向いているのは理由
広告経由で資料請求を獲得したいLP単一行動への集中が可能
新商品のキャンペーンを告知したいLP短期間で成果を出しやすい
企業情報を網羅的に伝えたいホームページ複数ページで情報を整理できる
採用応募者に会社を理解してもらいたいホームページ回遊して深く知ってもらえる
ブランド認知を高めたいホームページ信頼形成と長期的な関係構築に適する

実務では、ホームページで信頼を形成し、LPで具体的な行動を促す両輪の運用が効果的です。

LP(ランディングページ)はどんな場面で使われる?

LPは、特定の成果を短期間で得たい場面で活用されます。

代表的な利用シーンを整理すると、自社でLPが必要かどうかの判断がしやすくなります。

主な利用シーン
  • リスティング広告・ディスプレイ広告の遷移先
    検索連動型広告やバナー広告をクリックしたユーザーを、直接コンバージョンへ導く
  • SNS広告(Facebook、Instagram、X)の受け皿
    広告クリエイティブと連動したメッセージをLPで継続し、離脱を防ぐ
  • 資料請求・無料トライアルの訴求
    BtoB商材やSaaS製品で、まず資料をダウンロードしてもらう入口として活用
  • セミナー・ウェビナーの申し込み受付
    イベント告知と申し込みフォームを1ページに集約し、参加へのハードルを下げる
  • 期間限定キャンペーンの告知
    新商品発売、割引キャンペーン、季節イベントなど、短期集中で訴求する
  • 商品・サービスの単品訴求
    通販商品や特定プランを深掘りして説明し、その場で購入まで完結させる

これらに共通するのは、訪問者に明確な次の一歩を踏ませたいという目的です。

ホームページのように複数の情報を並列で提示するのではなく、一つのゴールに向けてストーリーを組み立てます。自社の施策が上記のいずれかに当てはまるなら、LPの導入を検討する価値があります。

LPのメリットとデメリット

LPには明確な強みがある一方で、弱点も存在します。両方を理解した上で、自社の状況に合うかを判断しましょう。

メリット
デメリット
  • コンバージョン率が高い
  • 広告との相性が良い
  • 効果測定がしやすい
  • 短期間で成果を狙える
  • 制作・運用コストがかかる
  • 情報量が多いと離脱しやすい

LPは、一つの行動に集中させる設計によりコンバージョン率が高く、広告との相性も良いため成果が出やすいのが特徴です。

また、流入元や離脱箇所を明確に把握でき、効果測定・改善がしやすい点も魅力です。一方で、デザインやABテストなど継続的なコストがかかること、単一ページのためSEO効果が限定的なこと、情報を詰め込みすぎると離脱されやすい点には注意が必要です。

デメリットへの対処法

デメリットへの対処法
  • コストがかかる
    →ノーコードツールでツールで小さく始める
  • SEO集客したい
    →ホームページやブログと併用し、広告用もしくはリンク構築やドメイン管理で評価を付与
  • 情報量による離脱
    →ヒートマップツールの活用や、スワイプLPの活用

メリットを最大化し、デメリットを最小化する運用設計が、LPで成果を出すカギになります。

LPの主な種類

LPの使い分け解説画像

LPには、デバイスや訴求方法に応じて複数の種類があります。それぞれの特徴と向き不向きを押さえておくと、自社に適した形式を選びやすくなります。

種類特徴向いている場面
縦長LP(PC想定)1ページに情報を縦にまとめ、スクロールで読み進める形式BtoB商材など、PC流入が多い場合
スワイプ型LPスマホ最適化、横スワイプやタップで画面遷移する形式。ストーリー性が高い・Instagram広告、ビジュアル訴求重視
・ユーザー教育が必要な商材
記事LP編集記事風のコンテンツで、広告感を抑えて興味を引く情報収集段階のユーザー、健康食品や美容系
サイト型LP複数ページに分割し、ナビゲーションを持たせた形式高額商材、じっくり比較検討したいユーザー向け

縦長LPは最も一般的で、情報を一気に伝えたいときに効果的です。スワイプ型LPは、SNS広告と相性が良く、モバイルファーストの設計が求められる場合に適しています。

スワイプLPについては、スワイプ型LPとは?縦長LPとの違い・向き不向き・基本をやさしく解説をご覧ください。

記事LPは、広告と気づかせず自然に読ませる工夫が必要で、薬機法や景品表示法への配慮も重要です。サイト型LPは、複数の製品ラインナップがある場合や、導入事例を豊富に見せたい場合に選択されます。

いずれの形式も、ターゲットと流入経路に合わせて選ぶことが成果への近道です。

成果が出るLPの基本構成

LPは「読ませる順番」を設計することで、コンバージョン率を高めます。典型的な構成は、ファーストビュー(FV)→ボディ→クロージング→フォームの流れです。

成果が出るLPの基本構成

1. ファーストビュー(FV)

ページを開いて最初に目に入るエリアです。キャッチコピー、メインビジュアル、CTAボタンを配置し、3秒で興味を引くことが求められます。

広告で訴求したメッセージと一致させることで、離脱を防ぎます。

2. ボディ

商品・サービスの詳細、ベネフィット、導入事例、比較表、お客様の声などを展開します。ユーザーの不安や疑問を先回りして解消し、「自分に必要だ」と納得させる役割を担います。

箇条書きや表を活用し、視覚的に読みやすくする工夫が重要です。

3. クロージング

最後の一押しを行うパートです。

限定性(期間限定、先着○名)、保証(返金保証、無料トライアル)、FAQ(よくある質問)などを配置し、行動を後押しします。

ここで迷いを断ち切れるかが、コンバージョン率を左右します。

4. フォーム

入力項目は最小限に絞ります。

項目が多いと離脱率が上がるため、必要な情報だけを尋ねるのが鉄則です。プライバシーポリシーへのリンク、送信後の流れの明示なども、安心感を与える要素になります。

この4要素を順序立てて設計することで、訪問者を自然にコンバージョンへ導けます。

LP(ランディングページ)の作り方の全体像

LP(ランディングページ)の作り方の全体像

LPを作る際は、目的設定→ターゲット整理→訴求設計→構成作成→制作→公開→改善の流れで進めます。

制作だけでなく、公開後の改善サイクルまで含めて考えることが、成果を出すための前提です。

1
目的とKPIを明確にする

「資料請求○件」「購入○件」など、具体的な数値目標を設定します。
ゴールが曖昧だと、訴求も構成もブレてしまいます。

2
ターゲットとペルソナを定義する

誰に向けて作るのかを明確にします。
年齢、職業、悩み、購買行動のパターンなどを整理すると、刺さるメッセージが見えてきます。

3
訴求ポイントとベネフィットを洗い出す

機能ではなく、「ユーザーがどう変われるか」を軸に訴求を組み立てます。
競合との差別化ポイントも明確にしておきます。

4
構成案(ワイヤーフレーム)を作成する

見出し、コピー、ビジュアル、CTAの配置を、紙やツール上でラフに設計します。
この段階で関係者の合意を取ると、後戻りが減ります。

5
デザイン・コーディング・フォーム実装

デザイナーやエンジニアと連携し、実際のページを制作します。
外注する場合は、要件定義とフィードバックのタイミングを明確にしておきます。

6
公開とトラッキング設定

Google AnalyticsやGoogle Tag Managerでコンバージョン計測を設定します。
広告との連携も忘れずに行います。

7
効果測定と改善(LPO)

公開後は、ABテストやヒートマップ分析を通じて継続的に改善します。

詳細な手順や外注先の選び方については、LP制作完全ガイドで詳しく解説しています。

LPの費用感と外注か自作かの判断軸

LPの制作費用は、デザインの複雑さ、ページの長さ、コピーライティングの有無などで大きく変わります。

一般的な目安を示しますが、あくまで参考値として捉えてください。

制作タイプ費用目安内容
自作(ノーコードツール)0円〜数万円/月ツール利用料のみ。デザインスキル不要で短期間で公開可能
フリーランス依頼10万〜30万円デザイン+コーディング。コピーは自社で用意することが多い
中小制作会社30万〜80万円戦略設計、コピーライティング、デザイン、実装まで一貫対応
大手代理店・専門会社80万円〜マーケティング戦略、競合分析、ABテスト設計、運用支援を含む

外注か自作かの判断軸

状況推奨理由
予算が限られている自作ノーコードツールで初期投資を抑えられる
マーケティング知識がある自作訴求やターゲット設定ができれば、ツールで形にできる
デザイン品質を重視したい外注プロの視覚設計で信頼感と訴求力が高まる
コピーライティングに自信がない外注文章の説得力がCVRに直結するため、専門家の力を借りる
短期間で成果を出したい外注経験豊富な制作者なら、勝ちパターンを適用して早期に結果を出せる

自作でスタートし、成果が見えてきた段階でプロに改善を依頼する段階的な投資も有効です。

詳しい費用相場や依頼先の選び方は、LP制作会社おすすめ13選をご参照ください。

LP改善の基本

LPは作って終わりではなく、公開後の改善が成果を左右します。

この継続的な改善活動をLPO(Landing Page Optimization)と呼びます。

LPOの基本的な進め方

LPOを進める上で、一般的な進め方は下記の通りです。

1
現状のデータを取得する

Google Analyticsでコンバージョン率、離脱率、滞在時間を確認

2
仮説を立てる

「ファーストビューのコピーが弱い」「フォーム項目が多すぎる」など、改善ポイントを推測

3
ABテストを実施する

元のページ(A)と改善版(B)を同時に公開し、どちらが成果が高いかを検証

4
ヒートマップで行動を可視化する

どこまで読まれているか、どこでクリックされているかを確認

5
EFO(Entry Form Optimization)でフォームを最適化する

力項目の削減、エラー表示の改善、自動入力の導入など

さらに、具体的な改善方法としては下記のようなものがあります。

代表的な改善施策
  • ファーストビューのキャッチコピー変更
  • CTAボタンの色・文言・配置の調整
  • 導入事例やお客様の声の追加
  • フォーム項目の削減
  • ページ読み込み速度の改善

改善は一度で終わりではなく、PDCAサイクルを回し続けることで、コンバージョン率が徐々に向上します。

LPOの具体的な手法やSEO・EFOとの違いについては、LPOとは?スワイプLPでCVRを最大化する秘訣で詳しく解説しています。

よくある質問

Q
LPはSEOに強いですか?
A
マケ子

LPは単一ページで外部リンクも少ないため、自然検索での上位表示は期待しにくい構造です。

SEO集客を狙うなら、ブログ記事やコンテンツページを別途用意し、LPは広告専用と割り切る運用が現実的です。

ただし、LPでも基本的なSEO設定(タイトルタグ、メタディスクリプション、構造化データ)は行っておくべきです。

Q
LPは何ページ必要ですか?
A
マケ子

LPは基本的に1ページ完結です

ただし、高額商材や複雑なサービスの場合、「サイト型LP」として複数ページに分割することもあります。

目的とターゲットに応じて、適切な構成を選びましょう。

Q
LPの価格はいくらですか?
A
マケ子

「LP 価格」「LPとは 価格」で検索される方が多いですが、これは制作費用を指しています。

前述の費用感で整理した通り、自作なら数万円、外注なら10万〜80万円以上と幅があります。

商品の販売価格とは別の概念ですので、ご注意ください。


まとめ

LPは、コンバージョン獲得に特化したWebページであり、広告運用やキャンペーン施策に欠かせないツールです。

ホームページとの違いを理解し、目的に応じて使い分けることで、マーケティング成果を最大化できます。

本記事で整理した全体像をもとに、次は以下のステップへ進んでください。

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